オフィスの壁面本棚としてShelfシリーズ「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」を設置いただきました。
縦11コマ×横7コマの本棚と、縦11コマ×横5コマの本棚を2台連結して設置していただいています。2台を合わせた幅は4,110mmになり、この大きな本棚にコミック本が隙間なく収納されています。天井の高さに合わせて縦板をカットして、床から天井まで目一杯に届くように設置していただきました。この最上段の連結部分で背後の壁に転倒防止の金具を使って固定してあります。縦板と天井との隙間がほとんどない状態なので、万が一、前のめりの方向へ倒れる力が働いたとしても、棚板が天井にかかって転倒を防止します。
この本棚は、そのプロダクト名 “コミック本棚”が示すようにコミック本を収納することに特化してデザインされた本棚です。最上段と最下段以外のセル内部の有効寸法は、幅325×奥行180×高さ200mmで、棚にコミック本を納めると背表紙が正面から少し入った位置に横一列で並びます。コミック本はもちろんDVD、CDやBlu-rayなどのディスクや文庫本や新書など小型の書籍の収納にも適しています。納めたコンテンツの背表紙がよく見えるので、探しているモノのありかは一目でわかります。
マルゲリータの本棚は、厚さ15mmの縦板と横板のそれぞれに切れ込みを入れて、相互に嵌合させることで組み立てられています。両端の側板と横板とは最小限のボルトで固定されており、ボルトによって両脇から挟み込まれるような力が働いています。側板の上にボルトの頭が整然と並ぶ様子はこの面のアクセントになっています。本棚の四隅のセルに配置されたブレース材によって全体の平面方向への剛性が確保されていますので、背板をつける必要がありません。奥行き全てを収納に活用することができ、棚板を通して背後の壁面が見える構造になっています。背面には巾木を避けるカットが標準仕様で施されていますので、壁に沿わせて設置することができます。縦板と横板とは短いスパンで固定されているので荷重に強く、重いコンテンツをたっぷりと収納した場合にも棚板に「撓み」が生じることはほとんどありません。奥行180mmの本棚の１コマあたりの耐荷重は約20kgあります。お部屋の天井や梁に合わせて本棚の高さを調整したり、配置するスペースの形状やサイズに合わせてカットしたりなど、様々なオーダー加工が可能です。
奥行き180mmの本棚の大容量のほとんどをフルに使ってコミック本が収納されています。これらのコミック本は大多数が定形のため棚に並べると横長の直方体を形成して、太い帯状の集合体になります。その色彩やタイトルの字配りや文字のデザインはそれぞれバラエティ豊かでどちらかというと派手な配色が多く、1冊ずつに強い主張があります。また、数十巻に及ぶ長編コミックは、背表紙のデザインが揃うのでボリューム感がひときわ強調されて、本棚の上でまさしく「圧巻」という言葉が相応しい様相を示します。
こうしたコミック本がマルゲリータの本棚に並ぶとき、太い帯状の集合体は、縦板によって短いスパンで均質に区切られて、その区切りは常に固定されたグリッドに並び、その視覚効果で安定しつつ美しく統合されていきます。本件でも、納められた大量のコミック本はボリュームたっぷりの多彩な世界のエネルギーを内に秘めて、ワクワクするような圧倒的な存在感を持っています。そしてここではオフィスの壁面という場の空気を同時にまとっているせいか、ショーケースに並んだパワフルな商品群という雰囲気も漂わせているようです。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。