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窓を生かした壁一面の本棚 壁一面の本棚 奥行250mm / Shelf

お客様よりいただいた「Shelf 壁一面の本棚奥行250mm」の写真を紹介いたします。

リビングの、腰窓のある壁の前に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」縦7コマ×7コマを設置していただきました。「背板がない」という本棚の特徴を活かして、ブラインド越しに入る光を室内に取り込みながら、本棚兼ディスプレイ棚としてご利用いただいています。最上段と上から2段目には下垂タイプの観葉植物の鉢が置かれています。棚の景観にみずみずしさと動きが付け加えられて、部屋が明るく彩られています。上段2段目の背後の壁に24時間換気の換気扇が設置されているため、通常はこの位置に配置するブレース材を一段下げて設置しています。棚板の最上部を調整して床から天井までいっぱいに届く高さにしてあるため、まるで造り付けの家具のようにこの壁面に沿って収まっています。高さを調整した結果、棚板と天井との間には隙間がほとんどなくなっているので、万が一前のめりの方向へ倒れる力が働いたとしても、棚板が天井にかかって転倒を防止します。

壁一面の本棚 奥行250mm

この本棚は窓の前に置かれた大きなスクリーンのようです。背後の窓から入ってくる光は、一たび白いブラインドを通して柔らかく拡散し、棚に置かれたぬいぐるみや書籍の輪郭を包み込んでいます。光は縦横の棚板に反射しあって明るい面と影の面とを作り出し、お部屋の右手にあるもう一つの窓からの光は棚板の見付にグリッド状のハイライトを加えています。それぞれのセルに少しずつ陰影のバリエーションができて、本棚全体が間接照明の装置のように光を含んで、リビングの壁一面を柔らかく彩っています。本棚の両脇の壁との間のスペースにも室内の反射光の柔らかい光が入り込み、棚板やブレース材によって作られた影の濃淡のグラデーションと優しく調和しています。

最上段の棚板と天井との間に並ぶ等間隔の縦板は、和室の欄間飾りのように光の通り抜ける気配を醸し出しながら、この壁面に静かな広がりを感じさせています。最下段では、等間隔に並ぶ縦板が白いフローリングに映る室内光を反射していて、ほんのりと明るい空間ができています。本棚が軽やかに浮かび上がっているかのような、風の流れを連想させる景観が現れています。

この本棚の奥行250mmは一般的な本棚のサイズで、最上段と最下段以外のコマの内部有効寸法は幅325×奥行250×高さ335mmあります。美術やファッション、建築関係のマガジンなどに多い“A4サイズよりも少し大きめな”コンテンツを収納でき、A4サイズの用紙を綴じるファイルなども納めることができます。最下段には棚板がないので、有効高が400mmとれていて、さらに大きめな画集やファイルなども収納できるスペースです。

本件では主に左端の列と一番下の段に大きな雑誌やファイルなどが配置されています。窓の周辺にはコンテンツを少なめに配していて、光を通すと同時にブラインドを調節するためのコードに本棚の前面から手が届くようになっています。右側の壁の前のセルにはサイズの揃った書籍が並べられていて、書籍の塊によるボリューム感と棚板が区切る「空間」のボリューム感が等間隔で繰り返されていて、整然とした印象になっています。左端のブレース材の下には大きめな本の表紙が、アートワークのようにディスプレイされています。これは書店などでも取り入れられている「面陳」と呼ばれる展示の手法で、お好みの書籍の表紙を使って本棚の上に独自の世界観を広げて見せることができます。

壁一面の本棚 奥行250mm

本件では、棚の最上部に下垂するタイプの観葉植物の鉢が置かれています。マルゲリータの本棚の素材感と観葉植物とは相性が良く、植物の繊細な葉が光と戯れる気配が、室内に爽やかな心地よさを届けています。


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