電気通信大学 情報理工学研究科の研究室に、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を3台横方向に連結して設置いただきました。フィラー板を用いることで、縦材は基本的に天井まで立ち上げる構成とし、壁面全体を覆う収納として計画されています。



既設の照明器具との干渉を避けるため、2列分については縦材を天井まで延ばさず、最上段の棚板位置で止める納まりとしています。また、中央の本棚については4コマ分を抜き、開口部付きの本棚として構成しています。この開口部には大型モニターを設置し、研究室内の離れた位置からでも画面を視認できる計画としています。
それぞれの本棚に必要な機能を持たせつつ、最下段にはキャスター付きボックス収納を一列に並べることで、視覚的な重心を下部に集約しています。これにより、壁面全体に安定感を与えながら、連続した一体的な収納として成立しています。









本研究室では、饗庭絵里子准教授が、ピアニストとしての演奏経験を通じて音に対する人間の知覚に関心を深め、「聴覚」の仕組みについて研究されています。そのためのキーボードは本棚と向かい合う位置のデスク上に配置され、壁一面を覆う本棚はその背後に控える構成となっています。現在は、演奏の科学的分析と聴覚メカニズムという二つの軸を横断しながら研究に取り組まれており、本棚はその研究活動を支える静かな背景として、空間全体に秩序を与えています。


この事例と関連するプロダクト

壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。美術全集、画集など大型本の収納に。


