AKARIあかりイサムノグチデザインの照明


イサムノグチと
岐⾩提灯との出会いから⽣まれた
和紙と⽵からなる光の彫刻
AKARIはその幾何学的な「形」とそれを成立させる「構成」から出来ています。
形がその構成を携え、またその構成が形を支えるかのように AKARIの形はその形と構成が相互に関わりながら成立しています。
イサムノグチの発案した作品は200種類を超えるとも言われその中の約50種類の作品が現在販売されています。多くのスケッチから試作、製品化が行われ、更にそこから絞り込まれ、その過程を経て現有するこの珠玉の作品群はまさに磨き抜かれたモノたちと言えます。
当店はAKARIの正規取扱店です。
天井から吊り下げて使用するシーリングライトです。同じデザインでもサイズが各種ありますのでお部屋の広さによってお好みのものをお選びいただけます。別売りの専用器具(コード)と組み合わせてお使いいただけます。
※シェードと器具(コード)のセット販売はしておりません。それぞれ単品でのご購入をお願い致します。
天井から吊り下げて使用する大型のシーリングライトです。応接間のコーナーや吹き抜けの玄関、オフィスのゲストルームやホテルのロビー、商店のウィンドゥディスプレイ用などにお使いいただいています。
※シェードと器具(スタンド)のセット販売はしておりません。それぞれ単品でのご購入をお願い致します。
フロアー用としてお使いいただける大型のスタンドライトです。和紙を通して灯る柔らかな光が和洋どちらの空間にも調和します。
※シェードと器具(コード)のセット販売はしておりません。それぞれ単品でのご購入をお願い致します。
19世紀以降マエストロと言われた人達の作り上げたプロダクトは世に多く存在します。しかしながら、生活様式の変化、時代の流れに逆らえずに陳腐化していったもの、さらにはそれを基盤に発展を続け現代となってはその元が何であったかすら見失われてしまったもの等々多々あります。
そういう意味ではこのイサムノグチデザインのAKARIという工業製品は一貫してその存在を保有し続ける今日目にすることが出来る、もっと言えば購入することの出来る極めて希少なプロダクトであると言えます。
形
AKARIの形は大きく回転体、直方体、幾何学的形状の繰り返しに分かれます。その機能が照明器具であるためその中心に光源を持ちその光源に電源を供給する形が床置きか吊り下げかによってその形態は展開されます。回転体の中に含まれる球体の吊り下げ型ペンダント照明、これがAKARIの中で最もポピュラーで世に知れ渡っている作品です。しかしその他にも基本的にその幾何学的な形態をベースに様々な展開がなされています。
構成
その幾何学的な形態を物理的に成立させるため、また同時にその形の意味を最大限引き出すための構成要素として和紙と竹ひごの存在があります。
AKARIというプロダクトは基本的には提灯です。その提灯の基本的な構成要素であるらせん状の連続する竹ひごがここでも活用されています。提灯の場合竹ひごのピッチは均等であることが前提です。AKARIでもそれは踏襲されていますが均等に配置された竹ひごの作品がある一方で一変してまるで無作為に投げ縄を掛けたような粗い不規則な配置の作品もあります。無作為と言うと何ともまとまりが無いように聞こえますがAKARIはまるでデリバリーピザのパッケージの様な平たい箱にしまうためほぼ平面に近くなるまで折り畳まれます。そのために竹ひごの位置は実は幾度もの試行錯誤を重ねた上での緻密に配置がなされています。
この竹ひごの配置ともう一つ和紙の存在があります。和紙は西洋の紙とは異なり肌理の細かさと初雪が積もった時のその表面のような柔らかさ、それとそこを光が透過した時の美しさがあります。ここではその両方の性質を十分に使いながらそれぞれの作品に応用されています。更にもう一点特筆すべきは和紙を張り合わせる際の「重ね代」です。「重ね代」は水平方向の竹ひごに対して垂直方向に配置されそれが強いシルエットになって作品を成立させるための重要なポジションを担っていきます。55Aを例にとると、球体を緻密に回転する竹ひごに対してまるで西瓜に包丁を入れる時の筋目の様にこれまた正確に縦の影のラインが入っています。これがその「重ね代」です。一方45X、これはほぼ立方体です。それと水平に走る竹ひごはありません。ここでは少し厚めの和紙とその重ねは出隅部分でとり面の上からは姿を消しています。この様に竹ひごと和紙は交互に相手を支えながら形を保持していると言えます。
この一連のシリーズのAKARIは照明器具に分類されます。しかしいわゆる照明器具がその室内の明るさを求めるために存在するのとは対照的に闇を作っていると言えます。
AKARIは決して部屋の四隅を照らすわけでなく逆にその隅に闇をつくることによって日本人が潜在的に植え付けられている暗がりに対する美意識を作り出していると言えます。
「暗い部屋に住むことを余儀なくされた我々の先祖はいつしか陰翳のうちに美を発見しやがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った」
陰翳礼賛 谷崎潤一郎
イサムノグチの照明 AKARI プロダクト一覧
