埼玉県のマンションにお住まいのお客様です。リビングの一角に、カット・オーダー加工により開口部を追加した「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置し、壁面を活かしたリビングボードとして再構成しています。独立した家具を置くのではなく、壁面そのものを収納とディスプレイのための構造体として捉え直した計画です。


本棚中央には、大型テレビを設置するために3×4コマ分の開口部を設けています。テレビを壁面の一部として内包することで、画面の存在感を過度に強調せず、リビング全体の視線を自然に中央へと導いています。周囲の収納と連続することで、壁面に一体感が生まれ、空間全体のスケールが整理されています。
さらに、テレビ下部には同じ幅で横長の開口部を1コマ分設け、サラウンドスピーカーを配置しています。映像機器と音響機器を上下方向に整理することで、機能ごとの役割が明確になり、壁面構成としての秩序が保たれています。音の広がりを確保しながら、機器類が前面に出過ぎない計画です。









本棚全体は天井や周囲の壁面と視覚的に馴染むよう構成され、リビングにおける視覚的な重心を安定させる役割も担っています。最下段には「Shelf キャスター付き収納ボックス」を一列に配置し、日用品や生活雑貨を収める“隠す収納”として活用されています。重心を下部に集約することで、壁面全体に落ち着きが生まれています。

ソファ越しに眺めた際にも、本棚は背景として主張しすぎることなく、リビングとダイニングをつなぐ空間の軸として機能しています。開口部の配置と収納量のバランスを調整することで、限られたリビング空間を効率的に活かしながら、統一感のあるインテリアとして成立した事例です。


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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。美術全集、画集など大型本の収納に。


