兵庫県芦屋市の戸建て住宅にお住まいのお客様です。そのお宅の2階にある和室に、「Tavola 座卓」を設置いただき、書斎としてご使用されています。



もしこの座卓の上にモニターやキーボードがなければ、昭和時代の風情を感じさせる、いわゆる文机として佇んでいたことでしょう。しかし現実には筆記具に代わってキーボードが置かれ、机上ではPCを通じて多様な情報にアクセスできる環境が整っています。このようなテクノロジーの進展に伴い、伝統的な文机がコンパクトなデジタル書斎へと姿を変えていったのは自然な流れと言えます。











近年では、新築住宅やマンションにおいて和室を設けるケースが減少しています。床の間や障子、畳といった従来の和の設えが、住宅空間から少しずつ姿を消しつつあります。その一方で、高温多湿な日本の気候や日本人固有の生活文化を見つめ直す動きもあります。特に畳や伝統的な建具のように、日本独自の設えを再評価しようという流れが再び強まっています。もともと日本では畳の上に布団を敷いて眠り、畳や床に直接座ってくつろぐという、視線の低い生活様式が根付いています。このような「低座の暮らし」は、現代の住空間においても和モダンという新しいスタイルの一つとして再び注目されています。




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