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品名 Tavola
文机 木製脚 幅1500×奥行450㎜ ラバーウッド(ブラウン)品番 FZK-1500-450-BR 素材 天然木(ラバーウッド)集成材 30t 仕上げ ルビオモノコート
(自然塗料 VOCフリー)
カラー:ブラウン(メーカー色:チョコレート)サイズ W1500×D450×H340mm 付属品 フェルトクッション(脚底部用) 備考 お客様組み立て品
幅1500×奥行450㎜
ミニマルなサイズの文机
ミニマルサイズの文机です。幅1500mmは一人でゆったりと使える最小寸法でもあります。作業エリアも兼ねたPCワークエリアとその両側の書物、資料のスペースを考えると最適なサイズです。
幅1500mmは一人でゆったりと使える最小寸法でもあります。作業エリアも兼ねたPCワークエリアとその両側の書物、資料のスペースを考えると最適なサイズです。
また仕事に没頭する場合、あるいは複数の作業を同時に行う場合、そこで使っていない資料を簡単に床の上に置くことが出来る、というのも文机の大きなメリットです。一時的ではありますが机上の面積を床面が補います。






ラバーウッド集成材を使ったテーブルトップ
ラバーウッド(ゴムの木)は、ブラジル原産のドウダイグサ科の広葉樹で、柔らかくて軽い木材です。木目はソフトで、肌触りが滑らかな特徴があります。色はいわゆるナチュラルテイストの木の色に限りなく近い色合いです。
この木材は元々成長しても細いため、多くの無垢の角材を張り合わせて大きな一枚の板にした集成材として使われるのが一般的です。この方法は無垢材に比べて木の狂いが少なく、反りや割れも発生しにくい特長があります。かつてはゴムやラテックスマットレスの原料として樹液を採取するために使われ、原木は廃棄されていました。しかし、近年の乾燥技術の向上により、家具の材料として再評価されるようになりました。その意味では未だに新しい素材です。
また、ラバーウッドは成長が速いため、プランテーションで計画的に栽培されており、資源の有効活用と森林資源の保護を両立させた「環境にやさしい木材」でもあります。
Tavola「文机 木製脚」の特徴
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木製脚のデザイン
この文机は、板状の脚同士をX・Y・Zの三方向に立体的に嵌合させることで、全体の剛性を確保しています。天板は3本の線材で構成されたフレームにより支持され、さらにその天板を含めた全体の構成が、一つの安定した“塊”として成立するよう設計されています。この構造により、万が一ぐらつきが生じた場合でも、緩んだ箇所のボルトや円盤部を締め直すだけで、再び安定した状態へ戻すことができます。構造がシンプルでありながら、長く使い続けられるメンテナンス性も備えた座卓です。
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天板の反り防止金物
天板には、奥行方向に生じやすい反りを抑制するための反り防止金物を設置しています。この金物は、天板裏で応力を受け止める“引張部材”として機能し、天板の面剛性を高める役割を果たします。また、脚板を固定するための金具としても兼用されており、天板と脚部を一体化させる構造要素として働きます。反り防止と脚部固定を一つの部材に集約することで、構造を簡潔に保ちながら必要な剛性を確保しています。
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床への傷つき・がたつき防止
脚の底面にはフェルトクッションが付属しています。脚部底面に貼付することで、床面に生じているわずかな不陸を吸収し、支持点の安定性を高める役割を果たします。また、脚部と床面の直接接触を避けることで、床材への摩耗や傷つきを抑制し、仕上げ面を長期的に保護します。家具と床の双方にとって、安心して使用できる接地環境を整えるための部材です。

無垢集成材を使ったテーブルトップ
集成材は、小さな木材を寄せ集め、一枚の天板や構造材として再構成した木質材料です。原材料となる木を細かく切り出した「挽き板」を十分に乾燥させ、木目の方向をそろえて接着剤で貼り合わせることで形成されます。さらに、挽き板同士の継ぎ目には「フィンガージョイント」と呼ばれる強固な接合法が用いられており、仕上がった材は非常に高い強度と耐久性を備えています。
このような製造過程により、集成材は長期間使用しても反りや割れが生じにくく、表面の傷や変形も少ないのが特徴です。また、挽き板には木そのものの風合いが残されているため、天然木のような豊かな木目や手触りを保ちながら、美しい表面をつくり出します。自然な温かみと質感が空間にやわらかな雰囲気を与え、家具としての存在感を高めます。
無垢材と比べた際の大きなメリットは、品質が安定し、価格も抑えられることです。一本の木から切り出される無垢材は、水分量のばらつきによって反り・割れが生じやすい一方で、集成材は乾燥工程が徹底されているため、使用中の形状変化が少なく、隙間やひび割れも発生しにくい素材となっています。さらに、集成材はリサイクルや再利用が可能で、環境負荷の低い持続可能な素材としても評価されています。傷や擦れが生じた場合でも、研磨や再塗装といった比較的簡易なメンテナンスによって、再びきれいな状態に戻すことができます。集成材は、強度・美しさ・安定性・メンテナンス性・環境性を兼ね備えた、現代の家具づくりに適した素材と言えます。
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デザイン
文机は庶民の間で江戸時代から使われていたこともあり重厚で木口面や脚の形状が装飾的な要素を取り入れたものが一般的です。しかしそもそもの「床に座る」という行為、と「細長いテーブル面」を成立させる最小限の要素で構成し単純な形状に収束する事が出来、全体をミニマルなデザインに仕上げています。
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サイズが選べる
文机は、ワイド寸法2400、1800、1500mmを基準にして作られてます。また製作可能範囲内に於いてオーダーサイズで加工することも可能です。
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テーブルトップの色が選べる
ホワイト
木目の質感をわずかに残しながら全体の明度を高めた仕上げです。光をよく受け、空間に連続性と軽さをもたらします。木製天板としては新鮮な印象の色味です。
ブラウン
こげ茶に近い落ち着いたトーンで、空間の重心を安定させる色味です。天板を引き締めつつ、床材や建具のダークトーンと調和しやすい、汎用性の高い仕上げです。
クリアー
ラバーウッド本来の色調を活かした自然な仕上げです。わずかに暖色を含み、室内光と馴染みやすく、素材感をそのまま空間に取り込める柔らかなトーンです。 -

ガラス塗料(オプション)
ガラス塗料は、木材表層に非晶質セラミックス膜を生成する仕上げ材であり、基材への密着性が高く、硬質性と柔軟性を併せ持つ点に特徴があります。このセラミックス膜は、紫外線や摩耗に対して高い抵抗性を示し、木材が持つ本来的な弱点—表面の劣化・変色・吸水による寸法変動—を抑制します。素材そのものの風合いを残しながら、表層に必要な“建築的な保護層”を後付けするイメージに近く、屋内使用においても外装材に求められるような長期的な耐候性が与えられます。ガラス塗料の使用により、テーブルトップは使用環境に対して安定した性能を保持し、傷や汚れ、光暴露に対しても高い耐性を示すため、家具としての寿命を延ばすだけでなく、空間素材としての質感を長期にわたって維持することができます。

文机(ふづくえ)
昭和の時代、古い畳の和室で障子紙の貼られた窓に向かって机を置く、そんな情景を思い描いた文机です。机としての機能はそのまま、床に座って使う姿を現代に転嫁させたプロダクトです。
読書やパソコン作業、書き物など幅広い用途で活用できる文机。狭いスペースでも手軽に自分だけの空間を作れます。
文机は「ふづくえ」または「ふみづくえ」と読み、床に座って使う木製の低い机を言います。読み物や書き物をするための机で、「書机(しょづくえ)」や「座机(ざづくえ)」とも呼ばれています。
奈良時代に筆記用の机として「経机」が作られ、平安時代初期には読み物や書き物のための机として文机が登場。写経や公務など公の場で使用されていましたが、後期に入ると貴族に愛用され、その後個人でも使われるようになりました。
ここでは読み物や書き物という所作よりもノート型PCを使ったパソコン作業をするための机として床に座って作業をするという前提で作られたものです。文机はデスク面が低いため圧迫感を与えにくく、狭いスペースにも設置しやすいサイズです。

昭和の時代のワークスペース
昭和の時代、畳が敷かれ、襖や障子で仕切られた和室を使って勉強や仕事をしていた姿は、しばしば静かで落ち着いた雰囲気が漂い、また典型的な和室にはそれをバックアップする静逸な空間がありました。
和室は静寂を重んじる空間であり、人々はその中で学問と礼儀を大切にし、自らを磨くことに努めていました。彼らの勤勉さと謙虚な姿勢は、当時の和室を使った学びの場の風景を特徴づけるものでした。

床に座る生活
床に座る生活と文机は、昔の日本や東洋の文化に深く根付いた関連性のある要素です。当時日本では、床に座って生活することが一般的であり、それに合わせて文机という独特の家具が使われていました。
文机は、低い高さの机で、座った状態で使う前提です。床に座る生活と文机は、腰掛けながら書道や読書、勉強などに集中するために利用されました。このスタイルは、和室や座敷などの日本の伝統的な空間に適しており、床と文机が相まって、静かで落ち着いた学習や仕事の環境を提供してきました。
また、床に座ることで、身体を自然な姿勢に保つことができ、背筋が伸び、集中力を高める効果もあるとされています。床に座ることによって、学びや仕事に没頭する姿勢が培われ、物事に対する真摯な姿勢が育まれます。
文机は、床に座る生活スタイルと深く結びついていて、日本の伝統的な学びや文化において大変貴重です。その独自の形状と機能は、日本の古典的な風景や生活の風習を物語る一部として、今でも日本人の心に残り続けています。














