大阪市にお住まいのお客様です。リビングの壁面と寝室に「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」を設置いただきました。リビングでは2台の本棚を横に連結して設置されており、それぞれの端部の幅を短めに調整することで、連続して並ぶ姿がモンドリアンの絵画を思わせる幾何学的で端正な印象を与えています。シリーズごとに背表紙が揃えられたコミック本が整然と並び、空間全体に統一感とリズムが生まれています。それは単なる趣味の収納という域を超え、コレクションとしての完成度を持つ文化的な空間として成立しています。


コミックは物語構成や画の構図、文化的背景など多様な要素を内包しており、文学や映画、建築と同様に表現としての深みを持つ媒体です。体系的に収集・整理された膨大な作品群は、まるで一つの研究室のように知的な秩序を感じさせ、背表紙がつくり出す色彩と文字の連なりが静かでありながらも強い造形的魅力を放っています。


また、壁面の中央からやや外れた位置にはロールスクリーンが設けられています。スクリーンが巻き上げられた状態では一本の太い横材のように見え、本棚のグリッドと一体的なコンポジションを構成しています。夜間には天井面に設置されたポップインアラジンから映像が投影され、照明を落とすことで空間は一転して映像を中心としたリビングシアターへと変化します。
スクリーン前には広くスペースが取られ、毛足の長いスクエアカーペットが敷かれています。ソファはその後方に配置され、空間全体が平面的な構成で整理されています。壁一面の本棚のグリッド、整然と並ぶ書籍、そして床面の矩形構成が重なり合い、装飾的要素を排した中にも端正で品格のある室内構成が完成しています。





ここから先は寝室です。寝室の奥まったスペースにも「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」が設置されています。リビングに置かれた本棚とほぼ同じ構成を持ちながらも、サイズはやや小ぶりで、まるで親子のような関係性を思わせる可愛らしい存在として空間に佇んでいます。リビングの本棚が空間全体を構築する骨格的な要素であるのに対し、寝室の本棚はそれに呼応するように静かで穏やかな印象を与えています。
この本棚にもコミック本が整然と並べられ、壁面を端から端まで覆うように配置されています。均一に揃った背表紙のラインとセルのグリッド構成が一体となり、小さな空間でありながらも構成主義的な美しさを際立たせています。余分な装飾を排しながらも、そこにあるだけで空間全体に秩序とリズムをもたらす存在であり、リビングとの連続性の中にバランスのとれた配置が感じられます。





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天井まで目一杯、壁一面を本棚に。コミック本、文庫本を納める薄型本棚。


