関東在住のお客様です。その設計段階から練られていた2階のスペースを書庫として活用されています。

この書庫の特徴は、階段状に奥行が変化する書棚の構成にあります。限られた間口の空間を有効に使いながら圧迫感を抑えるため、本棚は下から上へと段階的に奥行を浅くしていく構成となっています。最下段は奥行350mm、その上に250mm、さらに上部は180mmと、マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」の定型寸法を組み合わせながら上下を一体的に構成。収納量を確保しながら、視覚的な軽やかさを生み出しています。
上部の奥行が浅くなることで、狭い書庫でも視線の抜けが生まれ、空間に入った瞬間の圧迫感が大きく軽減されます。一方で最下段は十分な奥行きを持つため、実際の収納量を確保するとともに、壁面全体に安定感を与える役割も果たしています。



マルゲリータでは本のサイズに合わせて収納を可変にできる「本棚の中の棚」というオプションも用意していますが、この書庫ではそれぞれの奥行に合わせて本の配置を整理することで対応されています。本のサイズや種類に応じて棚を選びながら収めていく、その過程自体が収納の楽しさにつながっています。








壁面いっぱいに本が並びながらも、階段状に奥行が変化する書棚によって空間には自然な奥行きのグラデーションが生まれています。本を選ぶ時間、並べる時間、そして読み返す時間。限られた空間の中に、本と向き合うための静かな書庫が丁寧に整えられています。

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