渋谷区のマンションにお住いのお客様、そのご自宅兼事務所に「Shelf カウンター付き本棚」を2台直角に並べてお使いいただいています。壁、天井ともにコンクリート打ち放しのストイックな内装のこの大きなワンルームを「Shelf カウンター付き本棚」を2台を並べて置くことで、プライベートスペースとパブリックスペースに穏やかに分離しています。
カウンター付き本棚をL字型に並べることにより囲まれた方のスペースを事務所スペースとしてお使いになっています。本棚の一つのセルにちょうど3つずつ並べられたボックスファイルを中心に椅子の座面、背もたれ、更にはステーショナリーに至るまで原則赤で統一され、ワークスペースの印象をポジティブなものにしています。
その仕事柄商品リスト、顧客リストを相互に紐づけながら丁寧に扱うことが求められるため作業をしながら必要な資料がすぐに手の届く範囲にあることがある意味このオフィス必須な条件とも言えます。
カウンター付き本棚をL字型に配置するとそのコーナー部分の使い勝手がうまくいかないイメージがあります。しかし実際に置いてみるとこの様に片方を勝たせて、もう片方をカウンターの木口面に宛がうことによりそのカウンター面はL字型に連続し、特にそこを一人で使う場合は行動範囲も小さくなり大変使い勝手のいい空間になります。
コーナー入隅部分も日常的には手が届きにくい範囲になりますが、逆にそのくらいのスペースが背後に控えることで机上面そのものが有効に使え、効率的な空間になります。
外部に繋がる開口部にはサッシを設けずに躯体に入れたスリットにガラスを嵌め殺しにした収まりです。内外を打ち放しのコンクリートで連続させる細かな所作が見られます。
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壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。