FILE 172

フィギュアを展示 壁一面の本棚 奥行350mm / Shelf

東京都江東区の高層マンションにお住いのお客様、新居への引越に合わせて「Shelf 壁一面の本棚 奥行き350mm」縦7コマ×7コマを導入していただきました。実は、設置するときに梁下のクリアランスがないことが発覚したため、急遽縦材の一部をカットして調整して納めることになりました。その甲斐あって、梁下目一杯のサイズの壁面収納が完成しています。

本棚にフィギュアを飾る

本件のように天井や梁に合わせて本棚の高さを調整する必要がある場合など、お部屋に合わせたカスタマイズに対応するための有料のカット・オーダー加工サービスをご利用いただけます。複雑なカット加工、オーダー加工が必要な場合や、どのような加工をしたら良いのかわからない場合でも、「お問い合わせフォーム」からご相談を寄せていただくことで検討をスタートできます。必要に応じて詳細を確認しながらカット・オーダーの加工案や設置図面を詰めていくことになります。

また、高さの調節のみをご希望の場合には、ご発注の際に「縦板カットオプション」を選択していただき、高さのご指示をしていただくことでご注文が可能です。

本棚にフィギュアを飾る

マルゲリータの本棚は、厚さ15mmの縦板と横板それぞれに切れ込みを入れて嵌合させて形成されています。両脇の側板と横板とは最小限のボルトで固定されており、ボルトによって両脇から挟み込まれるような力が働いています。ボルトの頭が整然と並ぶ様子は側面のビジュアルのアクセントになっています。本棚の四隅のセルにはブレース材が置かれて全体の平面方向への剛性を確保していますので背板を設置する必要がなく、本棚を透かして壁が見える構造になっています。本件では、右端の列の一番下の壁面コンセントがあり、これを活かすために通常は最下段に配する2枚のブレース材を下から2段目に置いています。本棚の背面には巾木よけのカット加工が施されているため、背後の壁にぴたりと沿わせて設置できます。縦板と横板とは短いスパンで固定されているため、荷重に強く、重いコンテンツをたっぷりと収納しても棚板にはほとんどたわみが生じることがありません。奥行350mmの本棚の場合、1コマあたりの耐荷重は約30kgあります。

本棚にフィギュアを飾る

シナ合板の明るい色の木材で軽やかなグリッドが組み立てられて壁一面を覆っています。マルゲリータの本棚は、棚板を動かして高さや幅をコンテンツに合わせて収納するタイプの本棚ではなく、整然と並ぶ棚板が形成する固定されたグリッドにコンテンツを当てはめていく本棚です。この、揺らがないグリッドこそがこの本棚の真髄です。ここに収納されるモノは、幅325×奥行350×高さ325mmの空間の中に居場所を確保し、床から天井まで垂直に積み重なって、大きな壁面を覆っていきます。

大容量のセルの空間には、A4サイズよりも大きい書籍や雑誌、写真集、カタログ類、A4サイズの書類を綴じるファイルや大きめのフォルダ、ファイルボックスなどを収納できます。A5判、菊判、B6判、四六判などの通常のサイズの書籍ならば前後2列にした収納が可能ですし、文庫本や新書やコミック本など小型の書籍は3列にして収納することができます。また、奥行350mmの本棚はLPレコードを収納するのにぴったりのサイズで、1コマあたりに約70枚のLPレコードを収納できます。小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、ランドセル置き場としてご活用いただいている事例も数多くあります。

生活の時間の経過とともに本棚全体にコンテンツが充填された状態になっていくと、本棚は次第に密度を濃くして存在感を強くしていきます。納められた蔵書の背表紙やLPレコードやCDの背などの個々に注目すると、様々な色や形をしており、それらは集積して複雑な集合体になり、それがさらに壁の前に床から天井までを覆って垂直に積み上が利、混色の画素による雑然とした面が形成されていくのですが、その外観の最前面には常に棚板の見付によるラインが現れてきます。このラインによって外観は沈静化され、壁面は奥行きのあるタペストリーのような統合された状態へと進化していくのです。

本棚にフィギュアを飾る

今後、この本棚には本を並べられる予定とのことですが、まずはコレクションのフィギュアをずらりと並べて、本棚の活用第一歩とされた様子を撮影しています。

フィギュアは、平面に描かれたキャラクターを三次元に起こした造形物なので、その存在感にはファンタジックであると同時にどこかフィクショナルな感覚が密かにまとわりついています。フィギュアのコレクションを透明のアクリルケースに納めたり、背後にミラーを置いて後ろ姿も見えるようにしたりして楽しむこともありますが、そこに映り込む現実世界の鏡像にイマジネーションを阻害される側面も持っています。本件のように、木製の本棚の定型のセルが並ぶ大きな空間を確保し、1つのセルに1体のフィギュアを並べている様子は、透明なケースに収めた場合とは全く違う印象をもたらします。キャラクターが元々存在していたコミックのコマを切り出して、それぞれのコマの奥行きを深めたようでもあり、3D空間としての味わいがひときわ際立つようにも見えてきます。一番上の大きなフィギュアの持つ武器がコマからはみ出している様子は、あたかも印象的な決め台詞を言う時に、コミックの枠線からキャラクターがはみ出して描かれている有様を思い起こさせます。まるでページそのものが3D化しているかのような勢いすら感じさせています。


この事例と関連するプロダクト

Shelfシリーズ / 壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

Shelfシリーズ

壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

マルゲリータお客様使用例をYouTubeでもご紹介しています。