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緩やかに空間を仕切るパーティション 障子スクリーン / Cavalletto

JURIS Online、beck-onlineDBpiaDSI dataIBFD OnlineKISSMBOなど、世界的な学術データベースを販売するエヌオンライン様のオフィスに、マルゲリータの製品を導入していただきました。「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」「AbitaStyle Amandaチェア」「Cavalletto 障子スクリーン」「Tavola ダイニングテーブル スチール脚(SL」をお使いいただいている様子をご紹介します。

オンラインのリモート会議も行える広いスペースのその大きな壁前に、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を3台ならべて設置していただきました。左端を左側の壁に沿わせて、向かって左側には縦7コマ×横5コマを2台、さらに右側に縦7コマ×横7コマを1台連結したため壁面は本棚ですっかり覆われています。棚の中央には茶器や木箱やオブジェクトが少しずつディスプレイされて、右側にはレターケースが整然と配置され、棚板と背後の壁との間に入り込む光が淡い影を作って壁面を彩っています。最上段には和室の欄間のような空間もでき上がっています。テーブルの上にYAMAHAの大型マイク、その両端にプロジェクター、スクリーンを配し複数の人が座った状態でオンライオン会議が出来るスペースです。

AbitaStyle Amandaチェア」は張地にリサイクルレザーを使用した椅子で、使われない時には5台までスタッキングして収納できます。リサイクルレザーとは、天然皮革の端切れをアップサイクルして製作された素材で、SDGsやエシカル消費の観点からも注目を集めている環境に優しい素材です。

壁一面の本棚は、厚さ15mmの縦板と横板に対して相互に切れ込みを入れて嵌合させて組み立てられています。それぞれの横板は両脇の縦材と最低限のボルトで固定されています。四隅のセルにブレース材を配置することで平面方向への剛性を確保してあるので背板をつける必要がなく、奥行き全てを収納のために使えます。また、棚板とコンテンツを透かして本棚の背後の壁が見える構造です。本件ではブレース材がランダムに配置されているように見えますが、左右の端の列には3つずつ配されて、3台全体のバランスが取られています。

格子状に組み合わさった棚板は固定され、全荷重を受ける縦材を均等に配置して横材のスパンを短く設定してありますので、棚にコンテンツを充填しても棚板にはほとんど撓みが生じることがありません。奥行き350mmタイプの本棚は1コマあたりの耐荷重が約30kgあります。

応接スペースは、ネオ・ジャポニズムのテイストで統一されています。欅の一枚板の重厚な机と木製の椅子、木目の美しい飾り戸棚、行燈のような照明、大きな窓に格子障子が設置されているこのスペースを、隣接する営業事務のスペースと切り離すのが「Cavalletto 障子スクリーン」です。

Cavalletto」は、日本に伝統的にある屏風の構造を現代に置き換えたシリーズで、木製フレームには天然木無垢材を使用しています。障子スクリーンには破れにくい丈夫な強化障子紙「ワーロン紙」を採用し、光を柔らかく透過しながら向こう側の気配だけが伝わってくるパーテーションになっています。障子スクリーンで隔てられた隣のエリアは、経理や事務を行うスペースとしてお使いです。応接スペースの長手の壁面に広がる窓からの外光が、障子スクリーンを通してこのエリアにまで届いています。

障子スクリーンは屏風のように折りたたむことが可能であり、使はない場合は片寄せて隣の空間と合わせた広い空間を確保することができます。屏風のようにジグザグに立って安定していることで、この空間に突発的な破綻がないことを逆説的に保証しています。床や天井にパネルパーティションを固定してオフィスの間仕切りとする場合とは全く違う、光を共有し、安定しつつ流動する、緩やかな空間の広がりを感じ取ることができます。

経理や事務を行うスペースには大きな「Tavola ダイニングテーブル スチール脚(SL)」が配置されています。「ダイニングテーブル」の名称が表現するとおり、対面で座った相手との適切なバランスが保てる状態がテーブルによって確保され、大きくて宙に浮いたように安定した天板は、ワークテーブルとして、会議用のテーブルとしても最適な空間を創造しています。天板を機能的に美しく見せるために他の要素を極力排除したミニマルなデザインで、スチール脚は構造的に成立する最小限のスレンダーな形状で構成されていますので、フリーアドレスのワークスペースとして足元を気にせずにお使いいただけます。

天板には、強固で耐久性の高い天然木無垢集成材を使用し、中央部分には特注でコードホールを設置しています。幅2400×奥行900mmを有するこの広い天板を活用して、伸び伸びと作業を行なっていただいています。

障子(しょうじ)は日本の伝統的な建築において、窓や仕切りとして用いられる建具です。平安時代からその存在は認められていて縦横の組子の織り成すグリッド状の陰影とそこに貼られた和紙を通した初雪の様な光の対比が特に室内に於いては独自の世界観を作り出します。障子でありながら四方枠と組子による幾何学的な構成のため特に近年では和室に限定したものではなく様々なシーンで使われています。障子を使用することで、外光を室内に取り入れることができ、自然光が室内に広がり、和室の清々しい雰囲気を演出することができます。また、障子は軽くて取り外しやすいため季節に応じて窓や壁を変えることができ、暑い夏や寒い冬にも穏やかに対応してきました。

ここでは基本的な障子の機能を継承しつつ、破れにくい丈夫な強化障子紙ワーロン紙を使用、四方枠の中に組子を格子の様に細かく配置したユニットを作り、それを蝶番で連結させます。2連タイプ、3連タイプ、4連タイプを用意しました。キャスターを取り付けることで移動も一人で出来、折りたたみ式なので使わない時はコンパクトに収納できます。ご家庭における来客時のリビングとダイニングの仕切り、オフィスのワークスペースと接客スペースの間など、必要な時だけ取り出して置くという使い方も可能です。


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