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映像製作会社の収納倉庫 壁一面の本棚 奥行350mm / Shelf

映像制作会社の収納倉庫に | 壁一面の本棚 奥行350mm/Shelf(No.88)
映像制作会社の収納倉庫に | 壁一面の本棚

都内にある映像制作会社様の倉庫のスペースに、撮影用機材等の収納として「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」をお使いいただいてます。

コンクリート打ち放しの壁面と、設備配管が剥き出しになった高い天井がワイルドな雰囲気の倉庫です。開き戸から倉庫に入って右側に広がるスペースの突き当たりの壁面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」縦7コマ×横7コマを設置していただきました。右側の壁面に側板を沿わせて置かれていて、短いスパンのグリッドが整然と並ぶ大型の壁面収納スペースが形成されています。

天井付近のダクトや換気口をかわすために、最上段の高さを調整してあります。本棚にコンテンツを収納するとどうしても前のめりに向かう力が働きますので、縦板が床と接する部分には楔を噛ませてあります。

映像制作会社の収納倉庫に | 壁一面の本棚

背板の無い棚

本棚の水平方向への剛性は四隅のセルに挿入されたブレース材によって保たれているため背板は不要、棚板の奥行350mmを全て収納のために使えます。1コマのサイズは幅325×奥行350×高さ325mmのため、ビジネス文書で幅広く使われているA4サイズのコンテンツはもちろんA4よりも少し大きめのコンテンツの収納にも適しています。本件では映像が収録された各種のメディアがパッケージの形状と種類ごとに格納されています。

本棚の背後には網入りガラスの入った窓があり縦横の棚板とコンテンツを通して外光が入ってきています。この窓を開け閉めすることはできませんが、本棚に背板がない構造なので窓の外にあるダクトがうっすらと見えて棚の奥に広がる空間が感じられ、そこには窓越しの光が棚板に柔らかく反射して間接照明のような効果をもたらしています。窓ではない部分には打ちっぱなしのコンクリートが見えていて、その無骨なイメージと本棚の木材の質感とがおしゃれなコントラストを作り出しています。

映像制作会社の収納倉庫に | 壁一面の本棚 奥行350mm/Shelf(No.88)

固定された棚板

壁一面の本棚は厚さ15mmの縦板と横板にそれぞれ切れ込みを入れて相互に嵌合させて組み立てられているため、格子状に組み合わさった棚板は動かすことはできません。短いスパンで固定された棚板は荷重に強く、この奥行350mmの本棚の場合、1コマあたりの耐荷重は約30kgあります。縦7コマ×横7コマで形成される壁面収納の空間は等間隔で固定されて整理整頓された状態を常に保つための安定した基盤となっています。

ここに収められているそれぞれのコンテンツは、まずメディアごとのパッケージの形状で分類されています。そしてメディアの背表紙にタイトルが記載されていて、目的のモノに容易く辿り着くことができるように揃えられています。仮に、ここに収められているモノが床や机の上などに無秩序に積み上げられていたとすると、全体は混沌とした蓄積となって倉庫そのものの機能までもが損なわれてしまうことになりかねませんが、本棚の固定されたグリッドを利用して水平と垂直のラインで区切って小グループ化することで、整然とした空間が確保されています。

メディアに収録された映像は本棚を使ってアーカイブ化されて収納保管されることで、資料としていつでもアクセスできる状態になっています。時間をかけて重ねられてきた業績の集合はこうして有形のデータベースとなり、貴重な映像資料としての資産価値が付加されています。
収納された棚には縦横の棚板の細い見付が描くグリッドラインが常に最前面に現れて壁面全体の印象を鎮静化させています。大量の映像の持つエネルギーを内包しながらも、倉庫の中にはクールな景観が出来上がっています。


映像制作会社の収納倉庫に | 壁一面の本棚

倉庫に置く本棚

奥行350mmの本棚は、大容量の収納力がその特徴です。本件のおよそ半数のセルにはコンテンツが隙間なく充填されています。それぞれのコンテンツは棚板の前端に背面を揃えて収納されており、探しやすく取り出しやすい状態になっています。今後、収納するコンテンツの分量が更に増えてセルの内側の空間を全て活用する必要が発生する際には専用のオプションツール「本棚の中の棚」や「仕切り板」などを導入してセルの中に何列かに重ねて収納していくことも可能です。

倉庫には大小取り混ぜて何台ものコンテナケースやカート、機材のケースなどが置かれていて資料の保管場所としてだけでなく道具の一時置き場としても使われており、重く嵩張る荷物をラフに取り扱うスペースも確保されています。また、本棚の右側の2列にはディスク再生用の機材なども置かれています。絶好の位置にあるコンセントから電源をとることができるので、棚の空間を利用してバッテリーを充電するなどのちょっとした作業もできるようになっています。

機材の出し入れや管理などの作業を行う空間として、スタッフが長時間にわたって倉庫内に滞在する場合もありそうです。本棚のセルの左上部分には、ポップなアートワークやケン玉が飾られていて空間に遊び心を添えています。淡い光源となる窓を背後に擁した大型の本棚は、多くの機能を備えたこの場に欠かせない設備として、環境を演出する役割も担っています。

映像制作会社の収納倉庫に | 壁一面の本棚

打ち放しコンクリートのワイルドな雰囲気のなか、ラフな使用にも対応しています。


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