都内の新しい戸建て住宅にお住まいのお客様です。
リビングのコーナーに「Shelf 壁一面の本棚」を2台設置いただきました。
開口部のある本棚はリビングボードに
L字型に配置された本棚の1台は「開口部のある本棚 奥行350mm」です。
ソファーに座った時の目線の高さに合わせて大型テレビが置かれています。壁面のサイズに合わせて縦7コマ横6コマにカットし、中央の3段4列に開口部が設けられています。4隅のブレーズ材が形成する対角線はその上部にある下垂植物も含めて、左右対称の構成を印象的に仕上げています。
もう1台は、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」です。「開口部のある本棚 奥行350mm」の棚と横板のレベルを合わせ水平面を揃えているため一体感があり、さらにこれらの2台をL字型に配置することにより独自のコーナーが形成されています。
開口部のある本棚
この本棚の奥行は350mmあり、美術書や画集などの大型本やLPレコードなどを収納するのに最適です。また、専用のカセット式オプションツールを使用することで、収納のバリエーションを広げることが可能です。棚をディスプレイとして見せる壁面収納にする一方で、専用カセットを活用して見せない収納も取り入れることができます。
中央には4コマ分の開口部があり、ここには大型テレビを置いてリビングボードとして使用できます。この開口部は、テレビを置く以外にも様々な用途に対応可能です。補強梁を2本渡すことで十分な強度が確保されており、開口部の上部のセルにも大型書籍などを収納することができます。補強梁の素材には天然木集成材を使用し、自然塗料で仕上げられています。このように、本棚は機能性とデザイン性を兼ね備えており、多様な収納ニーズに対応します。
陽光が入る淡い色合いの明るいリビングには、大きな本棚が2台設置されていますが、全体として違和感なくソフトな雰囲気が漂っています。これは、本棚のシナ合板の木の色が、床、天井、壁の色に自然に馴染んでいるためです。また、L字型に外光を受け入れるレイアウトも、自然な調和を生み出しています。
ボリューム感のある黒い大型テレビが置かれたスペースは、背面の白い壁面と棚板によるグリッドの視覚効果によって、その重量感が軽減されています。これにより、リビング全体が明るく開放的な印象を保ちながら、機能性とデザイン性を両立させた空間が実現されています。
テレビの上の列には、ギガミックのゲームの箱を1つずつ並べエスプリ感のあるディスプレイにしています。
下垂タイプの観葉植物
この壁面収納のように、セルが正方形で壁面全体をグリッド状に仕切っている本棚には、下垂型の観葉植物が特に映えます。一つの理由は、下垂部分の長さが座標軸で読み取れるような感覚を生み、時間の経過とともにその変化を感じ取ることができるためです。もう一点は、下垂型壁面緑化に用いられる「ツルキャッチャー」が正方形のグリッドで構成されていることから、この本棚とのデザイン的な相似性が魅力を引き立てるためです。
ここでは、天井まで届く高さを活かして観葉植物が配置されています。窓から差し込む自然光とファンのそよ風により、植物が健やかに育ち、リビング全体に心地よいオアシスを作り出します。下垂型観葉植物を取り入れることで、視覚的な美しさと自然の癒しを兼ね備えた空間が実現します。但し本棚の木材は無塗装ですので、鉢の水が棚を濡らさないようなご注意は必要です。
この棚の奥行きは本棚として最も標準的なサイズです。セルの内側は、幅315mm、高さ320mm、奥行350mmあり、単行本、雑誌、A4の書類を綴じる普通のファイルなどが入ります。文庫本や新書などは2列にして収納できます。専用ツールの「本棚の中の棚」を使いセル内に段を設けて2列にした本の背表紙を隠さずに収納することも可能です。
この壁面収納の背後に控える白い壁が、空間に奥行きをもたらしています。一般的に、部屋のコーナーに置かれるL字型の本棚は、包み込むような印象を与えますが、背後にさらに壁が存在することで、L字型の本棚は広い空間の中に独立して配置された印象を与えます。この配置は、軽快さをもたらし、自然光を取り入れる形と調和しています。このようなデザインにより、壁面収納は空間の一部として機能するだけでなく、部屋全体の雰囲気を軽やかにし、視覚的にも広がりを感じさせます。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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