慶應義塾ミュージアム・コモンズ様に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台並べて採用いただきました。
慶應義塾ミュージアム・コモンズは「大学に関わるあらゆるコミュニティが、文化財を基点として交流する場、大学に存在するコレクションが相互に交流し、デジタル空間を通じてグローバル・ネットワークに接続する場」として、2021年4月に慶應義塾大学三田キャンパス東別館内に開設されたミュージアムです。
本棚には展覧会に関連する資料や書籍が収められていますが、人が街を歩くように、格子状の棚の間を知識が行き交うことをイメージして、そのエリアに「棚街」という名前を付けておられるとのことです。
ここでは、エレベーターを降りて少し広めのホワイエに出ると、マルゲリータの本棚がアイキャッチとして外から見えます。そのまま室内に入るとキャスター付きの可動式棚があり、その向こう側にはプロジェクターで投影できる大画面となる白い壁があります。家具の間のスペースはゆったりとしており、そのままテラスにも抜けられるため、歩いていて気持ちの良い空間が広がっています。
本棚の上部には横板を渡して全体をキュービックな形にしています。この構造により、正方形のコマの集合体となる本棚部分とコンパクトなディスプレイボードが一体となり、各セル内に一冊の本の装丁を飾ったり、複数の関連するアイテムを並べて独自の空間を作るなど、さまざまなディスプレイが可能です。本棚を遠くから俯瞰すると、縦板と横板が織り成すグリッドが目に入りますが、近づくにつれ各セル内に広がる小宇宙に自然と目が行きます。箱庭を作るような感覚で、限られたスペースにプレゼンテーションを施す楽しさがそこにあります。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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