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フィラー板による天井までの本棚 壁一面の本棚 奥行350mm / Shelf

リビングの壁一面をアナログレコードで | 壁一面の本棚 奥行350mm / Shelf (No.130)  | マルゲリータ使用例 シンプル おしゃれ 部屋 インテリア レイアウト

千葉県の新しいマンションにお住いのお客様です。

この度リビングに隣接した書斎に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350」を設置いただきました。今回は縦7コマの本棚をフィラー板を用いて天井まで届く本棚に。本棚の上部に予めフィラー板取り付けのための金物をインストールしておき、後日伺ってフィラー板を設置しました。天井との隙間なく、また壁面に孔を開けることもなく綺麗に同時に転倒防止を施した形になりました。

書斎に置いていただいたのは、縦7コマ×横5コマの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350」です。この本棚は高さが2400mmあり時に上部をカットする場合もあるのですが、このお部屋は天井が高く本棚と天井との間には空隙が生じていました。この空隙にフィラー板を挿入して、天井との隙間を無くした事例です。隙間を無くして壁面の景観を整えると同時に、本棚の転倒防止策も実現しています。

本棚には背板がないので棚板の奥に壁が見えます。縦横の棚板が格子状に組み合わさってできる影がそれぞれのセルの中に濃淡の異なった柔らかい影を作り、セルそれぞれのニュアンスの変化を含んだ景色の上に棚板の見付の細い線がグリッド状のハイライトになって壁一面に表情を加えています。この部屋は本棚に向かって右側に光源となる大きな窓があり、バーチカルブラインドを通して明るい陽光がはいります。フローリングも建具もチェアやスツールなどにも明るい色の木目材が選ばれ、天井と照明器具は白で、本棚はペールグレーのアクセントウォールの前に置かれています。

フィラー板を挿入する前の画像からは窓からの光によって壁と天井との境目に複雑な陰影が現れていることがわかります。このスペースにできた光の通り道が、視界の高いところに「動き」を生じさせています。本件では、この「動き」をフィラー板によって静かに封じ込めました。

フィラー板を使った転倒防止

▼フィラー板挿入前の本棚

地震対応 フィラー板を使った転倒防止
本棚地震対応 フィラー板を使った転倒防止
本棚地震対応 フィラー板を使った転倒防止 取り付け方法
本棚地震対応 フィラー板を使った転倒防止 取り付け方法
本棚地震対応 フィラー板を使った転倒防止 

▼フィラー板挿入後の天井までの本棚

本棚地震対応 フィラー板を使った転倒防止 

転倒防止策として

背の高い本棚を設置するときには地震での転倒防止策をどうするかという課題に直面します。マルゲリータの本棚にはL字型の転倒防止金具が標準で付属していて壁と本棚を釘で固定することをお薦めしています。賃貸住宅などで壁に孔をうがって固定することが難しい場合には金具と釘による固定ではなく、突っ張り棒のような仕掛けを用いることも考えられますが、本件で採用していただいたのは、専用のフィラー板を使って縦の棚板を全て天井目一杯まで立ち上げて支えにする方法です。これによって本棚そのものが天井に突っ張る形状になりしますので、金具と釘を使わずに前面に向かっての転倒を防ぐ、有効な解決策となります。

フィラー板を使った転倒防止 

事前に専用金物を埋め込んでおく

発注の際に、フィラー板を取り付ける旨をご連絡いただき、設置予定場所の天井の高さを計測してお知らせいただきます。これを受けて、事前に縦の棚板の天端に専用金物をインストールした状態で納品いたします。その棚板を使って本棚を組み立てていただきます。こちらの画像では、縦の棚板の端に金物が埋め込まれた様子が確認できるかと思います。実際に本棚を組み立てて、おおよその内容物が入った状態にしたうえで、本棚の天端と天井との間の距離を実測していただき、その数値をご連絡いただきます。ご連絡いただいた寸法に合わせてフィラー板を作成いたします。そのフィラー板を本棚と天井との間に挿入します。

本棚地震対応 フィラー板を使った転倒防止 

最上段は、他の段に比べて結果的にフィラー板の分だけ背の高いセルになりました。天井に対して垂直の縦の棚板が6本整然と並び出来上がった5つの枠は天井と壁と棚板とに囲まれた静かな佇まいとなり部屋の一角に安定した景観を生み出します。壁面を大きく占める本棚の右端は大型のプリンタを載せたキャビネットとメタリック素材の大型のキャスター付き引き出しが置かれた動きのあるスペースなので、本棚の天井部分のビジュアルが安定することで壁面の左右にすっきりとしたコントラストが生まれています。

壁一面本棚 転倒防止

最下段にはセルの高さ目一杯になる大型の画集やムックなどが置かれ、その上にはファイルボックスや厚手のファイルが置かれ、重心の低い重量感のある落ち着いた配置にしています。一方、上方にはA5版の書籍、少し大きなB5版の書籍、さらに大きなA4の雑誌とグラデーションがつくように配置されていて、本棚全体の外観に軽やかさが演出されています。

ブレース材の置かれた高さにはオーナメントが置かれておしゃれな雰囲気を高めていますが、一番上の棚に何を配するのかも工夫のしどころになります。このまま何も入れずに欄間のような空間にしておいても面白いかもしれません。

フィラー板を使った転倒防止 地震対応
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大容量のキャスター付き収納カート

リビングとの境目には、マルゲリータのシリーズの「A3書類引出し収納カート」を導入していただいています。機内サービス用のワゴンをヒントにして開発されたキャスター付き収納カートです。キャスター付きなので簡単な移動できます。ここではA3書類用の引出し8杯、小物用の引出し8杯が軽快に動くカートとしてコンバインされた機能的なモバイル収納家具です。

フィラー板を使った転倒防止 地震対応 完成前

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