都内の住宅街、戸建て住宅にお住いのお客様。和室をリフォームしてリビングと一体化させた広い空間に3年前に「Shelf カウンター付き本棚」を導入、そしてこの度お子様用の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350」およびテレビ台として「BLC 収納ボックス」を設導入いただきました。
3年前に設置したカウンター付き本棚
もともとはご夫婦のワークスペースとしてカウンター付本棚をご利用いただいてましたがこの度2人お子様の学習机をこの場所に移動、新たに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2列タイプ、3列タイプに加工した本棚も加え家族4人の共有勉強ワークスペースとして活用いただいてます。
カウンター付き本棚は左側に4コマ、右側に3コマのスペースに区切られています。1コマの幅は325mmなので、3コマの側でも900mm以上の幅が確保されています。足元の中央部にはキャスター付きキャビネットを配し、その上部のカウンター境界にあたるエリアには通信用のルーターなどが置かれています。ご夫婦2人が並んで広々と使えるワークスペースです。
お子様たちの勉強机の隣に
ご夫婦のワークスペースの反対側に、お子様たちの勉強机を2台並べて、それに並ぶ形で壁一面の本棚を設置しました。この本棚は、スペースに合わせる形で縦7コマ×横3コマに調整してあります。
上から4段目と5段目は、棚の前に立った姿勢で最も使いやすい高さにあたります。この段の2つのセルに、専用アクセサリーの「A4書類収納用引き出し4段」を導入し、収納機能をたっぷり付け加えました。大切なものを仕分けでき、視界から隠しておける収納ツールなので、モノの散乱を防げます。上から2段目の2つのセルにはA4サイズのゴッホの複製画を並べて飾っています。お好みの絵を飾ると同時にセルの奥に収納してあるモノをさりげなく隠しています。
マルゲリータの本棚には背板がありません。このため、壁面に沿って本棚を設置すると、収納された書籍などの背景に壁紙が透けて見え、お部屋に独特の雰囲気が生まれます。ワークスペースの本棚の左端の列では、背景の半分ほどが障子になっています。このため、外光が本棚を通して差し込み、そこに飾ってある小さなフィギュアはまるで空中に浮いて光を浴びているようにも見えます。
リビングダイニングのエリアとワークスペースとは、天井の木枠で区切られています。リフォーム後に残った２尺ほどの壁の前には、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2列に加工したものを設置していただきました。ワークペースに置かれた本棚とは棚板の高さが同じなので、一つの本棚がL字形に屈曲しているようにも見えるレイアウトになっています。リビングの本棚には専用アクセサリーの「CD収納用引き出し」を設置していただきました。
もともと障子は外部と内側を仕切る機能を果たしながら、同時に直射日光を和らげつつ室内に光を採り入れる、という二つの機能を持ちます。この部屋はリフォームする際に障子を残したので、窓側は「光の入ってくる壁面」になっています。その採光面の前面に本棚が少し重なった状態となっています。本棚の縦板と横板の見付は、グリッドを形成して、その木材の質感と相俟ってまるで障子の桟のように見えます。このお部屋で障子と本棚が馴染む様子は、グリッドが重なる独特な見え方にもなります。
BLC収納ボックスを組み合わせてテレビ台に
リビングに置かれたテレビ台は、「AV機器収納ボックス」など全部で５台のBLC収納ボックスを組み合わせて構成されています。BLC収納ボックスは、スタックする際の接合面にビー玉をはさむことによって正確な位置に積み重ねることのできる収納ボックスです。本件で使われているボックスは、テレビ周辺の機器や備品類をコンパクトに集合させ、CDなどの分類収納に最適になるようにチョイスされています。置き場所が散逸してしまいがちなリモコンなどもまとめて置いておけるスペースが出来上がりました。
家族４人のための和室のリフォーム
お子様が大きくなってくるにしたがって、次第に、床面近くから机の面のほうへと行動の重心が上がってきます。こうしたご家族の変化に対応してワークスペースが形作られていますが、壁一面の本棚の抜群の収納力が加わることで、より一層個性的で機能的なお部屋が出来上がりました。
本件では、畳敷きの床をフローリングにし、天井をクロス天井にしたリフォームによって、光の行き渡る、明るい環境が作り出されています。床の間は、床板を外して段差をなくし、床面が床の間を吸収して拡張するような形でリフォームされていますが、立派な床柱、鴨居、長押、および窓側の障子と欄間は、そのまま残っています。また、フローリングの床材には畳のイメージが残る明るい色がチョイスされており、お部屋全体はおしゃれな和モダンの雰囲気になっています。
大きな開口部から障子を通して和らげられた光が室内にふんだんに広がるお部屋は、ご家族４人が同時に机に向かう時でも、お互いのテリトリーが十分に確保され、心地よい空間となっています。