都内のマンションにお住いのお客様です。その中の専用の書斎の短手方向の壁一面に「Shelf 壁一面のA5判本棚」を設置いただきました。
この本棚には最上段に天板を取り付けて全体を均一なセルが並ぶ様な構成になっています。また5列の本棚の中央の背面に縦板を入れることで平面的な剛性を確保、四隅にあるブレース板に替わる形でお使いいただいています。
コミック全巻セットの魅力
コミック本が全巻セットとして並んだ時の魅力は、それが一冊ずつだと色も形も散らかって見え、特に原色系が多く、更にサイズも最近は2種類あることから散逸した見え方になり、また探している一冊もなかなか見つからないという不便さもあります。しかしそれが全集で並ぶと、その並んだ背表紙が連なって一つの絵になります。原色系とその補色で構成されたかの背表紙も一つのアートになります。こうなると実はコミック本の表装デザインというのはあくまでそれが完結して並んだ時を意識しているのではないか、とすら思えてきます。
コミック本全集をまとめて買う行為、いわゆるコミック本大人買いが今静かなブームになっています。昔を思い出し、漫画のタイトルとそれが売れていたのはなんとなく知ってはいたけれど、そもそも実は全体をよく理解していなくどこから入っていいのかその入り口が当時は分からなく、そもそも探しもしなかった。あるいは当時と今の金銭感覚に大きな開きがあり、全集買いという行為が実は簡単に出来るという事に気づいていなかった、等々様々な理由があります。コミック本大人買いができるサイトを探してみると、1巻から最終巻、もしくは既刊を全巻セットで販売することを大人買いと称しています。大人だから子供に比べれば金銭的な余裕がある、その財力をもとにまとめて購入する、日常生活から少しかけ離れた行動、これを感じたら「大人買い」と言えます。漫画が好きな人は完結しているシリーズを全巻一気にまとめ買いして一息に読む、更にその漫画本が完結した状態で本棚に並び、またいつの日かその全集を開く日まで静かにそのスペースを彩っている光景は思い描くだけでも楽しいです。
ちなみにこの全集買いという行為はなぜか殆どが漫画本です。小説でもないわけではないのですがブームと呼ばれるほどではありません。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。