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リビングに繋がる部屋に Shelf カウンター付き本棚

2023/4/30

都内の高層マンションにお住いのお客様です。そのリビングダイニングと可動間仕切りで繋がる一室に「Shelf カウンター付き本棚」及びお子様の勉強部屋に「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」を2列タイプに加工したものを導入いただきました。

可動間仕切りを通して連続する部屋

モノトーンで構成されたリビングダイニングに面する白い可動間仕切りを開くとその正面に「Shelf カウンター付き本棚」が控えています。カウンター部分は向かって左側のベッドに接する箇所はその一コマ前で止め、ベッドへの移動の支障にならないように配慮されています。また残った6コマを3コマずつ均等に分け母娘それぞれが使うスペースを作っています。

最上部は梁型に合わせて背面が加工されていて、その梁の手前の奥行が薄くなった部分にはメッセージカード等がとりあえずは置かれ、軽快な雰囲気を出しています。他のセルは「本棚の中の棚」をご活用いただきA5サイズのビジネス書、及び文庫本をそれぞれ綺麗に仕分けしてアレンジされています。また最下段にはイケアの紙製ボックスが並び、ベッド下の白いボックスと合わせてベッドとカウンター付き本棚の並び方としては付かず離れずの一体感を出しています。大変綺麗な納まりです。

リビング学習

そのカウンター付き本棚は奥様の書斎とそこでリビング学習をされるお子様の勉強机を兼ねています。3コマ分のそれぞれのスペースを宛がい、一人で勉強する、分からないところをを親が教えてあげる、可動間仕切りを開けるとキッチンに居ながらもお子様の声が届く、更に間仕切りを閉めるとモノトーンのダイニングになるといった様々なシーンに対応します。

リビング学習のデメリットの克服

あらためてリビング学習とは。リビングダイニング特にダイニングテーブルを学習場所として使う学習法です。一人で静かな子供部屋で勉強するよりダイニングテーブルで学習する方が、安心感とほどよい緊張感の中で勉強に取り組むことができ、分からければすぐに質問でき学習能率が高まると言われています。その様に昨今話題のリビング学習ですが、メリットばかりでなくマイナス面もあります。
マイナス面で一番大きな点はダイニングテーブルが勉強道具で散らかるという点です。これはまさに収納で解決できる点でもあります。リビング学習をすると、文具、教材、プリント、ランドセルといった学用品がダイニングテーブルにいつの間にか集まってしまいます。折角おしゃれにコーディネートされていたはずの部屋が食事のたびに教科書やノート、消しゴムのカス、といつの間にかカオス的な世界に進んでいきます。また、ダイニングテーブルで勉強をすると意外と手元は勉強をするのには暗いので視力低下の原因になります。デスクライトを置けば解決はするのですがそれがまた食卓のカオス化に繋がります。快適な学習環境とスタイリッシュな生活空間はこの様に相反する事象が多いです。

部屋中のあらゆる場所に学習用の道具があふれ、物の置き場所が定まっていないカオス寸前の状態では必要な道具をすぐに見つけることは難しく子どもの学習への姿勢に影響がないわけではありません。こうなると学習効果を高めるどころか勉強に着手することが面倒な作業になってしまい、そのうち段々と勉強することそのものが億劫になっていきかねません。
この様なデメリットに対しては

学用品、学校や塾から配布されたプリント等は一定のルールを持って収納する。
リビング学習とは言えその場所は食卓とは分離する。

でかなりの部分が解決可能と考えます。本件はまさにそれの規範とも言える構成です。リビングダイニングから可動間仕切りで繋がる一室にカウンター付きの本棚があり、そのカウンターをお母さんとシェアしながら勉強道具と学用品は目の前の収納に仕舞える。また間仕切りを開けていればそのままリビングダイニングとも繋がり少し距離を置いたリビング学習が静かな空間で出来、また間仕切りを閉めればスタイリッシュな元のステージに戻れる。そんな組み立てが可能です。

子供部屋

本件ではリビング学習のスペースとは別にお子様の寝室にも「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」を2列でお使いいただいています。ここではブレース板を差し込む代わりに背板を1列分設けることにより水平方向の剛性を保ち本棚として安定させています。

壁一面の本棚から引き算の様に展開している列数の少ない本棚、すなわち天井までの本棚にしたいけど横の列は少なくてもいい、と言った4列以下で構成する場合、天井まで目一杯に使いながらも収納コマ数は必然的に少なくなります。その少なくなったセルを少しでも有効にお使いいただくために背板仕様という縦1列のみ背板を取り付け本棚の水平剛性を確保する仕様があります。この場合の背板は縦材の内側に配置するため特に奥行350mmの本棚の場合はその専用カセットを入れるとその背板がある列だけ15mmカセットが前に飛び出す形になりますのでご注意ください。しかしブレース板が無ため、全体としての収納力はその分増します。