都内のマンションにお住いのお客様です。
天井を木目調の仕上がりにリフォームされた落ち着いたリビングの壁面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」の3列タイプと5列タイプを並べて設置され3列タイプの方はエアコンをよける様に一コマ分高さを下げた形で自然にお使いいただいています。
奥行250mmタイプの本棚は接地面が開放なのでそのまま床に本を置く形になりますが、ここではお客様でその寸法の板材を切り出して置かれ書籍がそのまま床に接地しないように一枚かませて床面より1段上げてお使いいただいています。
この本棚が置かれたリビングのテイストは型にはまらない自由でありながら落ち着いた様相を醸し出しています。さながらボヘミアン的とも言える気配が漂います。本棚の前に置かれた2シーターのマルニオークチェア、その足元のペルシャ絨毯、更に本棚に並んだ書籍の集積と前面に何気なく置かれた小物や小さなアートが落ち着いた雰囲気を作っています。この空気感はなかなか狙って作れるものではなく日常の延長がそのまま断片的に室内に顕れているかに見えます。
その狙っては作れない室内においても、敢えてそのエレメントをあげるとすれば、全体は沈んだ色調であること、その落ち着いた色調をベースにモダンアート、モノクロ写真や抽象画などの配置（ただしあまりにもシンプルすぎると寂しすぎることもありその匙加減は難しいです）、ペルシア絨毯、飾らない家具も当然有効に作用します。しかし本件の様に、特に気張らずに使い易いと思える家具を自然に使い、天井までの書棚を背後に携えところどころに小さなアートが置かれている、そういった飾らない自然な構成が空間を豊かな形に昇華させています。さながら本棚に並んだ書籍もその一役を買っています。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。