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L字型のリビングダイニングの一角にお子様用の学習スペースを置かれています。
「Shelf カウンター付き本棚」のカウンター面を4列分として、更にその前面に2×2コマ分の開口部を設け現状ではそこに斜めにセットされたお絵描き台を置かれ将来的にはPCモニターも置ける様に考えておられます。これは簡単な様でいて将来的な使い方の変化を見通したコンパクト構成になっています。
姿勢と発育の考慮
まず、カウンター部分が短くなっているのは、お子さん一人が使用することを前提としているためです。本棚の部分は将来の収納量を見越して広く設計されています。また、お絵描き台の収納スペースもあります。
お絵描き台は斜めに置かれることで、自然と背筋が伸び、良好な姿勢を維持しやすくなります。これにより、長時間の作業でも疲労が軽減されます。また、絵全体を見渡しやすく、バランスの取れた構図や正確なプロポーションの描写が容易になります。さらに、お絵描き台は読書や書類作成、PCやタブレットのスタンドとしても使用でき、さまざまな作業を快適に行えます。また、この先PCモニターを置いたり、様々なデバイスを置く際にも有効なスペースとなります。
またバランスチェアも使用することで、自然と背筋が伸び、正しい姿勢を保ちやすくなります。微妙なバランス調整が必要なため、コアマッスルや背筋、腹筋が自然と鍛えられ、前述のお絵描き台と合わせて自然に勉強したり作業をする際の姿勢や発育を考慮すると同時にその本棚自体の使い方もこの先を見据えた構成になっています。
リビング学習
リビングダイニングの一角にお子さんの学習スペースが設置されているのは、リビング学習の一環です。リビング学習は、静かな個室で勉強するよりも、生活音がある中で集中力を高め、不明点があれば親にすぐ聞けるという、自然な環境で学ぶスタイルです。しかし、これがダイニングに近く、ダイニングテーブルと兼用されると、日常の煩わしさが生じます。例えば、食事の際に学習道具を片づけたり、消しゴムのカスを掃除したりする必要があります。そのため、ダイニングから少し離れた場所に学習スペースを設けるのは非常に理想的です。この位置により、近くに親がいる安心感と、勉強に集中できる環境を両立しています。
壁一面の本棚
このケースでは、L字型のリビングダイニングの突き当たりの壁一面に、お子様の学習机を中心とした本棚が設置されています。具体的には、高さは壁面の梁下まで、幅は20cm程度の細い棚を含む形で、壁一面を埋めるように構成されています。その細い棚は、本棚の上部にアクセスする際の足場として折り畳み椅子が置けるスペースとしても機能しています。この配置から、お客様の几帳面な性格が伺えます。
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