「株式会社英知建物」様が運営する民泊施設、翠桜(Suirow)に「Tavola 座卓」を導入いただきました。フローリング床に大判の市松柄カーペットを敷き、その上に1800×900サイズのラバーウッド集成材(ナチュラル色)の座卓が設置されています。

障子を通じて室内に差し込む自然光が柔らかな陰影をつくり、座卓の天板にも穏やかな映り込みを残しています。室内全体は和風モダンのスタイルでまとめられており、現代的な感覚を保ちながらも日本らしい清楚で上品な空間を演出しています。
「Tavola 座卓」の周囲には厚手の座布団を配した座椅子を6脚配置し、卓上をゆったりと囲むことで、くつろぎやすい落ち着いた空間を実現しています。














リフォームに於ける和モダン
近年、新築の戸建住宅やマンションにおいて和室の設置が減少傾向にあり、床の間、畳、障子といった伝統的な和の内装やインテリアが日本の住まいから失われつつあります。一方で、高温多湿な日本の気候や日本人の生活習慣との関連を考慮し、改めて「日本独自の建築や設え」、特に畳や建具といった和室の要素が再評価されています。日本には古来から、畳に布団を敷いて寝る、あるいは畳や床に座ってくつろぐという、視線を低くする生活様式があり、この「低座の暮らし」は、現代における和モダンインテリアの一つのスタイルとして注目されています。


低座の暮らし
ここで言う「低座の暮らし」とは、日本古来の伝統的な生活様式である「床座」から発想された、目線を低く保つスタイルのことを指します。日本では古くから、畳や床の上に直接座る、あるいは布団を敷いて寝るという生活文化が根付いており、このような低座の視点は自然と心を落ち着かせる効果があるとされています。
一方、「和モダン」とは、こうした伝統的な日本の美意識や文化を現代的な要素と融合させたインテリアや空間デザインのことを指します。和モダンでは、日本特有の「和」の要素である畳や障子、木質の建具などを取り入れつつも、シンプルでモダンな家具やデザインと組み合わせることで、伝統的ながらも現代的で洗練された印象の空間を創り出します。
「低座の暮らし」は、この和モダンの概念と非常に相性が良く、無駄を削ぎ落としたシンプルな生活スタイルとも調和します。目線を低くした家具を用い、必要最小限の物で空間を整えることで、落ち着きと広がりを感じることができます。
また近年は、必要以上のものを持たないミニマリストな生活スタイルにも関心が集まっています。和室の伝統的な美しさを維持しつつ、シンプルで機能性の高いデザインを取り入れることで、日々の生活をより洗練されたものにすることができます。
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