前回に続き、京都にお住いのお客様です。スキップフロアーで構成された戸建て住宅の子供部屋に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置いただきました。

三人きょうだいの学習スペース
このお宅には、小学生のお子さんが二人、中学生のお姉さんが一人の三人きょうだいがお住まいです。木質系の構造体が現しとなった力強い室内空間の壁面いっぱいに、「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」7コマタイプを2台連結して設置いただいています。14列という壮大な本棚の前面には、それぞれのお子さん用にコンパクトな勉強机が置かれ、本棚に向かって勉強ができる環境が整えられています。




このお宅では、あえて「Shelf カウンター付き本棚」を使用せず、本棚と机を完全に独立させる形で配置されています。このように分離するメリットとしては、机の位置を自由に左右へ動かすことができ、自分の使いやすい範囲で本棚のスペースを確保できること、また将来的に机の位置を変えたり撤去したりすることで、本棚自体を独立した収納として多用途に利用できる点が挙げられます。しかし一方で市販の机との組み合わせを前提とした設計ではないため、一部の空間がデッドスペースとはいかないまでも、多少使いづらく感じる場合もあります。
しかし、このお宅では兄弟が学年順に並んで机を配置し、それぞれが所有する本も学年に応じて水平に整然と並べられています。その配置が、公的な空間に私的な領域をさりげなく示すような絶妙な使い方となっており、特に小さなお子さんの情操教育にも役立っていると考えられます。
また、本棚の設置位置は部屋の中央にある小窓を避けるように配置されているため、部屋に圧迫感を与えず、視覚的にも美しいレイアウトとなっています。
















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