熊本県内にお住まいのお客様による事例です。ご自宅の一部を活用し、出張絵本販売の拠点としても機能するスペースを設けられており、打ち合わせや事務所として活用されています。
その空間の壁面には、「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」の5コマタイプを2台連結し、10コマにわたる大容量の本棚を設置。さらに、バルコニーに面した窓際には「Shelf ロータイプ本棚 移動式」が置かれ、空間を柔らかく仕切る役割を果たしています。


壁面の本棚には絵本を中心に収納されており、背表紙の色合いに基づいた美しい配列が印象的です。白系統の2色をベースに、原色ごとに分けられた構成は、色彩が自然に移ろう見本帳のような雰囲気を生み出しています。ただし、特定のシリーズで揃えられているわけではなく、あくまで色の傾向をもとに並べられているため、違和感のない、視覚的にも心地よい仕上がりとなっています。なお、日焼けしやすい黄色系の絵本は奥側に配するなど、実用的な配慮もなされています。
本の分類方法には、見た目の整然さを優先する方法と、ジャンルや内容で分ける方法がありますが、それぞれに利点と課題があります。今回のように絵本を主とする場合は、背表紙自体がデザイン性を備えていることが多いため、色彩でまとめることで視覚的な魅力が増し、空間の印象にも残る構成となっています。











リビング中央には円卓が置かれ、その傍らの窓際にはロータイプ本棚が設置されています。逆光に照らされた本の輪郭が静かに浮かび上がり、空間に柔らかなアクセントを加えています。円卓の向かいには落ち着いたワークスペースがあり、生活と仕事の場がさりげなく分けられた、静穏で整った住空間が形成されています。











この事例と関連するプロダクト
その他の事例を見る