東北地方のお客様のマルゲリータ使用例です。新築戸建て住宅へのお引越しに合わせて広い壁面の床から天井までをすっかりカバーする様に「Shelf / 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置いただきました。
本件で勉強部屋のエリアとして紹介されているスペースは、腰窓のある壁面と、腰窓の脇に少し張り出したカウンター状の低い壁、腰窓のある壁面に直行する本棚の置かれた広い壁面、本棚の正面に置かれた観葉植物の鉢で形成されたスペースです。背後の様子は不明ですが、床に映り込んだ光の様子から、本棚の正面には大きな窓が広がっている気配がうかがえます。腰窓のある壁面の右側の壁面と左側の低い壁の間が一間ほどの窪みになっていてそこに板が渡され、窓に向いてカウンター状のデスクが造り付けられています。このデスクの幅を生かして椅子とスツールを並べ、デスクの上には地球儀とプリンタが置かれていますが、さらに教科書やノートやプリントなどを大きく広げても十分な余裕があります。パソコンを設置するにも適しています。
気配を共有するスペース
このスペースを勉強部屋と呼んでいますが、扉で閉じられて一人だけの空間に籠る個室ではなく、椅子に座った姿勢の左側に置かれた観葉植物の鉢がさりげない境界を作っているだけのオープンなスペースです。ここでお子様は、デスクに向かって勉強したり興味のおもむくままに本を読んだり工作をしたりします。勉強に集中していてもその先に家族のメンバーの気配を感じ取ることができる配置となっています。もちろん大人も、お子様が勉強している気配を感じ取ることができます。ペンが止まって行き詰まった様子が見受けられた時には、ごく自然にスツールに腰掛けて、進捗状況をみてやることもできるはずです。少し奥まったこのスペースは、親密な内緒話をする場としても良さそうです。
壁一面の本棚は、天井から床までの高さを持つ大きな本棚です。本棚には背板が付いていないので、背後の壁が本棚を透かして見えています。また、背面には巾木をかわすためのカットが施されているので、背後の壁面にピッタリと沿わせて配置されています。
隙間なく収められた蔵書のカラフルな背表紙や、小型の地球儀や小さなダルマや赤べこの置物など、さまざまな要素が積み上げられていながら、この壁面全体は統一感のある景観になっています。目に入ってくるのは、本棚の表面の、縦の棚板と横の棚板が組み合わさってできたグリッド状のラインです。さらに、四隅のセルに強度を確保するためのブレース材が置かれて、放射線状のラインがアクセントになっています。この、グリッド状のラインと放射線状のラインが壁全体を覆うことで、整った表情が作り出されています。実際には、蔵書やグッズなどによるさまざまな色彩や形状が垂直にたっぷりと積み上がっているのですが、棚板のビジュアルによって整列した印象が強く浮かび上がっていて、さらに、棚板の明るい木材の色が、この壁面の軽やかな印象を強調しています。見付の細いラインがハイライトを作り、垂直と水平に組み合わさった棚板は、見る角度によって少しずつ表情を変えていきます。
マルゲリータの本棚は、床から天井までを全て活用して形成されるその収納力の高さが大きな魅力の一つです。それぞれのセルは棚板が嵌合して支え合う構造であるために大変強靭で、棚板にはたわみがほとんど発生しません。そのため、大型の書籍、図録や辞典、分厚いファイル、写真のアルバム、アナログレコードなど、重たいコンテンツを収納するのに適しています。また、セルの内寸は、幅315mm、高さ320mm、奥行き350mm と、A4の書類でも余裕で収納できるサイズなので、本件のいくつかのセルに見られるように市販の収納グッズを収めて使用することも可能です。
文庫本や新書やコミック本などの小型の書籍やCDやDVDだけでなく、ビジネス本や単行本に多いB5やA5サイズの本でもセルの中に前後の列にして大量に収めることが可能です。
見せる収納と見せない収納
モノの置き場所は、使い勝手に大きく影響します。手に取りやすいエリアには使う頻度の高いモノを、上の方には滅多に手に取らないけれども身近におきたいコレクションを、下の方には重量のあるものを、などと使い方に合わせて分類し適切な配置を選びたいものです。また収納の方法には大きく二つの方法があります。一つはモノを視界の中に置いておく「見せる収納」であり、もう一つはファイルボックスなどを使って視界から隠してしまう「見せない収納」です。マルゲリータの奥行き350mmの本棚には、専用のカセット式のアクセサリーが用意されています。
ファイルボックス、仕切り板、整理ボックス、書類収納用の引き出し、セルの中にひな壇のように高低差を作り前後に並べた蔵書の列の背表紙を見せるツール「本棚の中の棚」など、セルの中に収めるだけで本棚の外観を変え、使い勝手を改善することが可能です。本件は、お子様の勉強部屋なので、学年が進むに従って教科書や参考書、副読本などが大量に更新されていきます。今後専用アクセサリーを導入して大容量のスペースをさらに活用していくことも可能です。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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