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毛糸ショップでの商品ディスプレイキャスター付き収納カート基本タイプ / Storage Cart

2018/3/5

海外の毛糸や編みかた中心とした編み物の本や雑誌を発行し、はじめての方から上級者まで幅広く支持されている「amirisu（アミリス）」さん。そのamirisuさんが運営する毛糸ショップの2号店が新しく東京（表参道）に移転オープンしました。

前回に続き「Shelf / 壁一面の本棚」「Storage Cart /キャスター付き収納カート」のご紹介です。
（→　前回の記事はこちら）

向かって右側の本棚では「Shelf / 壁一面の本棚」シリーズの350mmタイプ専用のアクセサリーをお使いいただきディスプレイにバリエーションをつけています。ここで使われているのは「Storage Cart /A4書類収納用引き出し6段」です。6段の引き出しには玉糸が納められ、引き出す幅を調節してそれぞれの毛糸が少しずつ見えるように納められています。ネップのある糸やモヘヤなど、デリケートな質感の糸が大切に陳列してあります。仕切り板の入ったセルでは、鮮やかな色の玉糸を2段に積んで並べたり、細い糸のカセを平らに並べたりしてあります。糸それぞれの特徴が際立ち、展開するカラーバリエーションを一望することもできるようになっています。セルの中に変化をつけて並べることで、毛糸の魅力がさらに豊かにかつ雄弁に伝わってきます。

マルゲリータの本棚は、明るい色の棚板の見付が描く縦横の細いラインが格子状に組み合わさり、大きな壁面を均質に覆います。毛糸という比較的小さな品物は、ショップの壁面に本棚を使って均質なグリッド状に大量に並べることで、一つ一つの毛糸の束の色の違いや質感の違いが際立ちます。同時にそれらの形や色によるコントラストやバリエーションは、まるで障子の桟のように見えるそのビジュアルによって均質化し、壁面に時間が静止するような心地よい視覚効果もまた作り出されています。あたかも、綺麗に編み目が揃って出来上がった編み物を見るようです。

このお店では販売什器として「Shelf / カウンター付き本棚」を2台および「Shelf / 壁一面の本棚　奥行350mm」をディスプレイ棚としてお使いいただき、2台並べた本棚のカウンターの下に「Storage Cart / キャスター付きA4書類引き出し収納カート　ミドルタイプ」を置き、小物在庫のストックとしてお使いいただいてます。キャスター付き引き出し収納カートは様々なサイズで展開しています。そのうちこの「ミドルタイプ」は、Shelfカウンター付き本棚の天板下に納まるサイズです。A4書類の収納に最適なサイズの12杯の浅めの引き出しが並び、4つのキャスターで自在に移動できる、分類や仕分けに便利なデザインです。

Storage Cartのシリーズは、機内サービス用のワゴンをヒントにして開発されたキャスター付き収納カートです。コンパクトながら抜群の収納力を持ち、キャスターによって必要な場所に自在に移動できるので、スペースを最大限に活用することができる高機能の収納ツールです。引き出しのサイズにはバリエーションがあり、A4書類、A3書類、ファイルボックス、CD、DVDなど、収納の目的に応じて選択することが可能です。

本件では編み針などサイズバリエーションの在庫を豊富に準備しておく必要のある品物がカートに納められています。毛糸を窓際まで持ってきて自然光でその色や質感を確かめつつカートをその近くまで出してきて最適な道具を確認する、どちらを選ぶか迷ってしまういくつかの毛糸をカートの天板に並べる、鏡に映して顔映りの具合を見比べてみる、など、お買い物のシーンが目に浮かびます。

ショップには、使いやすいストックスペースが必要不可欠です。お客様をお待たせしないためにもスタッフの働きやすさのためにも要素なのですが、店頭にできるだけ多くの商品を並べたい思いが先に立ってしまってストック場を使いづらい片隅に設置してしまうことが往々にして起こりがちです。お客様からリクエストのあったストックを確認するためにバックヤードまで行く無駄な動きは接客の流れを妨げてしまいかねません。本件のキャスター付き収納カートによる可動式のストックスペースは、お店の中に働きやすさや便利さを加えるだけでなく、カートを動かしながらこれから始める編み物への期待をグングン膨らませるクリエイティブな提案力までも付加しています。

収納カートが本棚のカウンターの下に納められた様子です。引き出しの前板には指をかけるために一つずつ小さな穴が穿たれています。12個の小さな穴が6つずつ2列に整列して並ぶシンプルなデザインで、見せない収納のスペースになっています。このお店の白い壁面と白い壁、明るい色のフローリング、そして本棚をはじめとした木製の什器の質感と相まって、毛糸をより美しく見せています。キャスターはわずかな力でも動かしやすく、前側のキャスターにはストッパーが付いているので固定するのも簡単です。

編み物が好きな方は「編み針と毛糸の感触だけに没頭して無心に編み針を動かしていると、日常のざわついた生活から切り離されてリラックスできる」とその魅力を表現することがあります。作品を編み上げる喜びだけでなく、仕事や人間関係などから心身を切り離す没入体験も得られるといいます。こうして、編み上げられていく時を待ちながら静かに並んでいる毛糸の様子を見ているだけでも、編み物の癒し効果が伝わってくるようです。