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毛糸ショップでの商品の展示に カウンター付き本棚 / Shelf

海外の毛糸や編みかた中心とした編み物の本や雑誌を発行し、はじめての方から上級者まで幅広く支持をえている「amirisu(アミリス)」さん。そのamirisuさんが運営する毛糸ショップの2号店が新しく東京(表参道)に移転オープンしました。その店舗で「Shelf/カウンター付き本棚」および「Shelf/壁一面の本棚 奥行350mmロータイプ」を毛糸のディスプレイ棚としてお使いいただいてます。

雑誌「amirisu」は、2012年の創刊当初はオンラインマガジンでしたが、2014年より印刷版の販売を開始。英語日本語併記で、現在世界12カ国の100店舗以上で販売されています。日常に着る上質なニットデザインを求める、若い世代のニッターの皆さんが楽しめるコンテンツを展開されています。

店内の大きな壁面に、縦7コマ×横5コマのカウンター付き本棚が2台、並べて配置されています。この本棚は、奥行き350mmの本棚の下から2枚目の棚板を450mm前方に伸ばしてカウンターを作り、両端の縦板ともう1枚の縦材も前方に伸ばしてカウンターの下に脚部を形成して構成されています。本棚に向かって着席してデスクとしてお使いいただくこともできますが、本件ではカウンターを商品の陳列スペースとしてお使いになり、カウンターの下にはバスケットに入れた商品を陳列しながらストックのためのスペースとしても活用していただいています。床から天井までの高さに合わせるために最上段の高さを調整してあります。天井との間にわずかな隙間しかないことと、脚部が前に伸びて底面の面積も広いため、水平方向の動きに対しては安定的な形と言えます。フローリングの上に設置されていて脚元は安定していますが、コンテンツを収納するとその重さのためにどうしても前のめりの方向への力が働きますので、棚板と床との間に楔を噛ませてあります。

このお店で取り扱われている品物は主に毛糸です。世界中からセレクトされた素材や太さや撚り方や染め方など様々なバリエーションを持つ何種類もの毛糸が並び、そのディスプレイ棚としてマルゲリータの本棚をお使いいただいています。大多数の毛糸は、一本の糸を輪の状態に巻いたものを緩やかに撚ってまとめたカセの状態で並べられています。このカセがセルの中に縦に5-6段、横にも5-6列ずつ重ねて陳列されています。幅広い選択肢の中からお好みの毛糸を選択でき、カセの端が並ぶ様子から毛糸の質感を感じ取れると同時に毛糸の太さによってカセのボリューム感が変わってくる様子が見えるので編み上がりのゲージを直感的に把握できます。セルの上端の棚板に商品の説明が書かれたポップが貼付されて、毛糸の特徴が説明されていますので、カセにつけられたタグを探さなくても商品情報が一目でわかります。毛糸は何度も出し入れすることで摩擦が過剰にかかると繊維のキューティクルが傷んだりカセがもつれたりほぐれたりしてしまいますし、あまり大量に積み重ねてしまうと下敷になった糸が重さで潰れてしまいかねませんので、等間隔で並ぶセルは毛糸にとって優しい環境です。お店で大切な毛糸が丁寧に取り扱われていることが伝わる、そしてニッターさんたちにとって次に編みたい作品のイメージを大いにふくらませることができるディスプレイになっています。

暮らしの全てを自分で作る喜びを伝える、というテーマに沿って選ばれた手芸道具がカウンター上面に並びます。材料選び、作るプロセス、使うところまで存分に楽しむ時間を大切にされていることが、楽しいディスプレイから伝わってきます。カウンターは床から724mmの高さで、木材の明るい色が店内の光を柔らかく反射して、お客様が手にとって見るのにちょうど良い手芸道具との出会いのステージになっています。
カウンターの下は2台合わせて4つのスペースに区切られています。そのうち3つのスペースにはバスケットが置かれ、作品を仕上げるための毛糸がセットになったキットが収められ、バスケットの奥の棚にはマガジンのストックが置かれています。左から2番目のスペースには「Storage Cart / キャスター付きA4書類引き出し収納 ミドルタイプ」が収められています。

腰窓の下に「Shelf / ロータイプの本棚」が置かれ、こちらも毛糸のディスプレイ什器としてご使用いただいています。棚はカウンター付き本棚と同じ規格のため、セルの大きさと棚の高さが揃い、店内には視覚的な統一感が演出されています。棚の正面から見える毛糸は、それぞれが繊細な色の塊になった画素の集合体として見えています。印象派の画面のように混ざり合わない色彩の単位が等間隔のグリッド線で区切られているので、この壁面全体がカラーバリエーションによる魅力的な色面になっています。

窓際に配置した「Shelf / ロータイプの本棚」の上端はお店の外に対するプレゼンテーションも兼ねたディスプレイ台としてお使いいただいています。

*●**「**amirisu**(アミリス)」*
WALNUT Tokyo | 東京
住所: 東京都港区南青山3-15-4 カーサ青山 102
電話: 03-6427-2997 (お店がオープンしている時のみ)
開店時間: 火木土:11時〜18時 金:13時〜20時


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