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親子それぞれの書斎に壁一面の本棚 / Shelf

2022/5/10

都内の戸建て住宅にお住まいのお客様に、1階の寝室と書斎に「Shelf 壁一面の本棚」を設置いただきました。一見似たようなお部屋に見えますが、寝室には「Shelf 壁一面のA5判本棚」を2台並べ、そのうち1台を特注で開口部付き本棚に加工しています。これにより、壁面いっぱいに広がるコミック本を中心とした本棚の中にワークデスクとPCの大型ディスプレイが収まっています。一方、ご長男のお部屋には「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」を2台並行に配置し、その中に「本棚の中の棚」を活用して大量のコミック本全集を収納しています。両方の部屋とも、大量のコミック本全集を異なるレイアウトで収納しつつ、見た目が統一されたおしゃれな空間を実現しています。

寝室の本棚

こちらは寝室です。「Shelf 壁一面のA5判本棚」とそれをベースにオーダー加工でカウンターと開口部を付けた本棚を並べて設置いただきました。コンパクトに並んだワークスペースです。A5判本棚にはコミック本で埋め尽くされそれぞれのセルを彩っています。

カウンター付き本棚は、縦11コマ×横5コマの構成でベッドと並行に配置されています。カウンター上部の縦3コマ×横3コマ分は開口部となっており、補強材を2本追加して剛性を確保しています。カウンターの足元には4コマ分の幅の仕切りがあり、そのスペースに既製品のキャスター付き移動引き出しが配置されています。さらに、椅子のための空間として3コマ分の幅が確保されており、十分な動きやすさが保証されています。コンパクトに配置された中にも、機能性を高めるための配慮が感じられる構成です。

カウンター付き本棚は、下方3枚目の棚板を延長する形でカウンターを形成しています。この天板は奥行800mm、幅1,715mmであり、デスクとして認識すると、机上の両脇と開口部の上部に大容量のデスクシェルフが存在し、足元にも収納スペースがある機能的な作りとなっています。2台を連結させている縦の棚板は、見付幅が通常の倍になっており、安定感と高級感を兼ね備えています。

コミック本大人買い

コミック本の全集をまとめて購入する「大人買い」が、現在ひそかなブームとなっています。子供の頃とは異なり、現在の金銭感覚が大きく変わり、以前は考えられなかった全集買いが今では簡単にできるようになったと感じる人が増えています。また、かつて夢中になっていた自分に戻りたいという気持ちや、タイトルやその人気を知りつつも、当時はどこから手をつければよいかわからなかったという理由もあります。このように、「大人買い」をする理由は多岐にわたります。

コミック全集のもう一つの魅力は、一冊ずつでは色や形がばらばらに見える本が、全集として並べると、背表紙が連なって一つの絵を形成する点です。このことから、コミック本の表装デザインは、実際には全集として並べた時のことを意識して作られているのではないかと思われます。

大人買いができるサイトを調査すると、1巻から最終巻まで、または既刊全巻をセットで販売することを「大人買い」と呼ぶのが一般的です。大人は子供に比べて経済的に余裕があり、その資金力を活かして一度に大量購入するという、日常とは少し異なる行動を取ることが「大人買い」とされています。漫画愛好家にとっては、完結しているシリーズを全巻まとめて購入し、一気に読む楽しさがあります。また、完結したシリーズを本棚に並べ、その全集が再び開かれる日を待つ光景を楽しむことも魅力の一つです。

「Shelf A5版壁一面の本棚奥行180mm」にはカウンター付き本棚はありませんが本件ではオーダーで製作しました。カウンターの高さにあわせて横板の位置も変わってくるため一見そのままに見える隣の本棚も既製品ではなく棚板の位置を合わせた特注品です。またカウンターの出寸法もオーダーで奥行のあるサイズで製作してあります。

ご長男の部屋

ここは、既に社会人となっているご長男の部屋です。2面の平行な壁には「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」タイプの本棚が配置されており、その2台の本棚の間には「Shelf カウンター付き本棚」が設置されています。まるでコックピットのように、仕事場を中央に配置し、両側を本棚で囲むレイアウトとなっています。

パネルヒータが置かれ両者ともにキャスターで動かせるためその両側に置かれた本棚の出し入れも自由に行えます。

大容量の本棚

並行する2面の壁に配置された「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」タイプの本棚は、縦7コマ×横7コマの大容量を誇ります。右側の本棚はエアコン設置スペースのため、奥の3列の上部6コマ分がカットされ、上部の補強材は一段下げて配置されています。両側の本棚は奥行350mmを利用し、棚を前後2列で使用することで、圧倒的な収納量を実現しています。コミック本だけでなく、書類やファイルもきれいに収納されており、グリッドで仕切られたセル内に異なる種類の書籍を並べても、整然とした見え方を演出できるのが、この本棚の特徴です。

カウンター付き本棚を含めた3面の本棚の構成が機能的で無駄がなく使いやすい造作になっています。

専用アクセサリーの活用

この部屋の本棚は奥行350mmタイプであり、専用のアクセサリーをご用意しています。本件では、ファイルボックス2列、CD収納用引き出し、A4書類収納用引き出し4段、およびA4書類収納用引き出し2段を使用しています。部屋の3面にはコミック本や専門書の背表紙が圧倒的なボリュームで並んでいますが、一部にこれらの寡黙なアクセサリーを配置することで、ワークスペースとしてのクールな印象が加わっています。

コックピットのような空間

カウンターの左側には移動式本棚である「Storage Cart_キャスター付き収納カート」置かれ、右側にはパネルヒータが置かれています。両者ともにキャスターで動かせるため、その両側に置かれた本棚の出し入れも自由に行えます。カウンター付き本棚を含めた3面の本棚の構成全体が、機能的で無駄がなく使いやすい造作になっています。