吊り天井を剝がした床スラブと壁の一部は白く塗装され、残った梁型は打ち放しに戻した状態といった極めてシンプルな形にリノベーションされたマンションの一室。打ち放しの荒々しくも平行に走る梁に添う形で「Shelf 壁一面のA5判本棚奥行180mm」が向かい合って、またダイニングスペースには「Shelf 壁一面の本棚開口部付き奥行350mm」が置かれています。
天然木の素材を使っているフローリング、打ち放しコンクリート、白い壁といった3つの要素だけで構成されたミニマルな室内でその天然木の素材に同化する形で本棚があるためにまさにそこにある本の背表紙だけがこの部屋を彩る唯一の存在となっています。

この空間はキッチン、ダイニング、リビングが一列に並んでいます。
ダイニングはキッチンに面して置かれそこに買う後部を設けテレビボードとしてもお使いいただいているリビングボードとしての壁面収納があります。書籍以外の収納も兼ねたその壁面収納は「Shelf壁一面の本棚 奥行350mm 開口部付き」が使われ日常生活の様々なモノも見える形、見えない形に収納されています。





そして一番特徴的なのは一段上がった高さにある畳が敷かれたDENです。一般的にDENは部屋から少し離れたアルコーブ的な場所に置かれまたその面積もこじんまりとした形態が多いのですがここではその細長い空間のアイストップ的な位置に鎮座しています。DENでは書斎として机が置かれたり畳であれば文机が置かれますが本件では畳だけという構成です。

両側を「Shelf壁一面の本棚A5タイプ奥行180mm」に挟まれたストイックなまでの畳の空間がこのお客様がいかに読書を好まれているかが伝わってきます。更にそこは書棚に囲まれながらも閉鎖的な空間ではなく本棚の軸とそれと直行する生活空間の軸はかように開放的にダイニング、キッチンへと続き反対側は開口部へと繋がります。しかもその軸の両側は打ち放しコンクリートによる荒々しいまでの梁が平行に走っていて本棚、壁面収納はすべてこの梁下に収まっています。






読書空間としてのDENを主軸に捉えながらも同時に生活軸を構成するコンパクトなインテリアデザインとなっています。


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