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昭和レトロの落ち着くインテリア 壁一面の本棚 奥行250mm / Shelf

L型に配置する(出隅) – 壁一面の本棚 奥行350mm / Shelf – マルゲリータ使用事例

島根県内で訪問介護のお仕事をされているお客様です。
事務所の2階に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」をL字型に2台並べて設置いただきました。事務所側から見ると出隅のコーナーに設置されているため本棚自体には使えなくなるスペースが出来ずにしっかりと納まっています。

昭和レトロの落ち着いたインテリア

入隅と出隅

「入隅」(いりすみ)とは、壁や板などの2つの面が出会うところの内側のへこんだ部分、またはその稜線のことです。 対語として、反対に出っ張った角のことは「出隅」(ですみ)と言います。

本棚を複数台配置する場合、平面的に一列並ぶことに関しては全く問題がありませんがそれが入隅で隣り合う場合は1列分のデッドスペース(使えなくなるスペース)が生じます。マルゲリータではこのデッドスペースを解消すべく片方からその部分に収納を可能にする役物を開発しました。それによりこれまでデッドスペースであった部位も解消され若干の使い辛さはあっても収納が可能になりました。
一方で本件の様に出隅で隣り合う場合はその様なシーンは生じないため収納能力そのものには問題がありません。また本棚自体も垂直・水平で構成されているため立体的に隣り合っても齟齬は生じません。ただし出来ればその隣り合う2台は本件の様に同一仕様の本棚になっていると水平板の延長線上にボルトの位置が来るので全体として綺麗に締まった印象が得られます。

昭和レトロの落ち着いたインテリア

昭和レトロの落ち着くインテリア

事務所のインテリアは昭和レトロな応接セットを窓際に寄せて本棚と格子状のシルエットが綺麗な窓が並びます。決して和風ではないのですがどこか落ち着く和モダンのインテリアとなっています。

和モダンインテリアとは、和のテイストと洗練されたデザインを複合させたインテリアをいいます。和と洋のテイストを組み合わせることでどちらにもなかった新たな気配が生じ、おしゃれなインテリアを好む向きには静かな人気のある構成です。
和モダンインテリアは、畳の部屋に取り入れるインテリアと思われがちです。しかし、この様にフローリングの部屋にも取り入れても違和感はありません。

昭和レトロの落ち着いたインテリア 壁一面の本棚をL字型に配置する
昭和レトロの落ち着いたインテリア 壁一面の本棚をL字型に配置する
廻り縁を避けて加工する

天井と壁の境界にはこの様に廻り縁が入っているので本棚の縦板上端はこれをかわす形で加工されています。

巾木除けカット(標準)
昭和レトロの落ち着いたインテリア 壁一面の本棚をL字型に配置する
昭和レトロの落ち着いたインテリア 壁一面の本棚をL字型に配置する
昭和レトロの落ち着いたインテリアデザイン

和洋折衷の文化

戦後、急速に欧米文化が入り込む様になりそれまで畳の生活が当たり前だった日本の家屋に一室だけ応接間と呼ばれる洋間が出来る様になりました。その洋間の数も次第に増えていき20年ほど前の時代では洋間の中に一室だけ畳の部屋を持つという形に変わり、更に現在に於いてはそれさえもなくなり全てが洋室の構成が当たり前の時代になっています。欧米の住宅事情と根本的に異なるのは靴を脱ぐという習慣、その一点だけになってきています。

昭和レトロの落ち着いたインテリアデザイン

昭和モダンとはそういった一般家庭の構成そのものが過渡期にある際に、畳にソファを置いたり、台所にダイニングセットが配置されたりするなど、和洋折衷とも言うインテリアが広く受け入れられるようになってきた、そのなんともちぐはぐな構成を逆に懐古的に捉える様式です。無垢材の木でできた棚や真鍮の金物が付いた家具の引き出し、木製のフレームのあるソファなど、木の風合いを感じる家具も昭和レトロと言われるインテリア家具の一つとして捉えられています。その「昭和」な感じが、昭和が終わり早くも30年以上経過した現在からは逆に新鮮で温かみを感じる様です。

IT機器に囲まれて育ったデジタル世代にとって、アナログな「昭和レトロ」インテリアは、新鮮で非日常感を感じる様です。しかし、そもそも昭和の時代に「アナログ的」という表現は存在せずそれが普通であったものが時代の経過とともにそういう呼び方が定着したのも不思議な気がします。


この事例と関連するプロダクト

Shelfシリーズ / 壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

Shelfシリーズ

壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

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