都内の高層マンションにお住いのお客様、その趣味の書斎に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台設置いただきました。可動間仕切りでリビングと仕切られた場所は書斎として使われていてそのコーナーを挟んだ2つの建具枠の間にL字型で収められています。
見せる収納とコーナー部
コーナー部はコーナー役物を用いてデッドスペースとなる空間を作らず奥にものを収納できる形になっています。これは、特に壁面収納として見せる収納を実行されている場合、書籍やフィギュアをアレンジしながらもどうしてもその場からは少し隠していたいものが出てきます。その際の緊急避難先としてのスペースとして有効に作用します。
フィギュアの入っていないセルの殆どは美術書、コミック本を中心とした書物が多く入れられ全体的に嗜好の強いビジュアル系の構成になっています。リビングからこの部屋を見ると2脚並んだオフィスチェアとワークデスク上のモニター及び壁面のポスターが目に入ります。L字型の本棚はその反対側の建具枠内にあるのでその位置からは見えません。しかし一歩足を踏み入れるとそこには包み込まれるようなビジュアル系壁面収納が現れます。
またこの壁面収納は縦板の上段にフィラー板を設置し天井に突っ張る形を取ります。この壁面収納はそもそもがL字型で安定しているのでフィラー板を使う事により更に安定した形になります。
「Desktop Organizer 名刺整理箱」もお使いいただいています。
大型フィギュアケース
棚に収納展示するフィギュアの高さに合わせて、片側の本棚の一列の高さを調整してちょうど収まるサイズにしています。またそのフィギュアの上部には充電式のLEDライトを入れ、夜間そのセルだけライトアップさせるという演出もされています。
一般的にフィギュアケース、特に大型のフィギュアの場合は、ガラスやアクリルで箱を造りその中に飾りたいフィギュアを入れるというやり方が多く見られます。どこからでも見れる、モノによっては360°見ることが出来る等それなりのメリットは多々あります。しかし、この大型フィギュアを飾った壁面収納のセルを見るにつれ、フィギュアの展示はこの様な四面囲まれた中に置く方が、それがまた映像の一コマの様に見える、又は見せる、そもそもは二次元の映像の中にあり映像として動いていたものが動きを止められその状態で3D化されている、その3Dオブジェクトを静止画として壁面収納のセルの中で認識される、そういったイマジネーションが自然と湧いてくる気がします。何も360°見渡すことが出来なくても静止画を自分の動きによって立体的に思い描きながら見る、その方がよほど理にかなっていると思ったのでした。また気分でフィギュアの向きを変えればそれはそれでまた新しい動きが誘発される。そんな楽しみもあります。
「Shelf 壁一面の本棚」を壁面収納として、更に大型フィギュアを展示するフィギュアケースとしてお使いいただいた初めてのケースです。夜間にLEDを点燈させた際の見え方もそれまでと全く異なった情景になります。その様子をご覧ください。
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