都内の新築の戸建て住宅にお住まいのお客様。3階建ての瀟洒な建物、2階と3階はその中央部の吹き抜けで繋がりどこにいてもそれぞれの部屋が見通せるお住まいです。その2階の中央の吹き抜けの真下にあるリビングに繋がる書斎兼仕事場の一室に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置いただきました。入り口のガラス戸を通して視覚的には吹き抜けの真下のリビングと繋がり、抜け感のある気持ちのいい部屋です。本棚には仕事関連の書籍等が並び窓に向かったワークデスクから取り出しやすい位置に置かれています。
上階に上がる階段は吹き抜け部分ではなく、正面の壁の背後に配置されています。その造りはどことなく南国の纏わりつくような温かい風を感じさせます。階段を上がると3階になり、吹き抜けを三方で囲む回廊があります。この回廊の一部にあるアルコーブには、もう一台の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」が設置されています。
現代の住居が面積を効率的に使うことを重視するのに対し、この住居はその逆の考え方を採用しています。吹き抜けや回廊といった空間の贅沢な使い方は、普通の家では得られない非日常的な空間を作り出しています。このような空間に配置された壁一面の本棚は、吹き抜けを挟んで反対側から見ると書籍が視認でき、回廊に沿って歩くと前面に出たグリッドだけが見えるという独自の景観を提供します。
この配置は、視覚的に興味深い効果を生み出し、住居内の動線に変化をもたらします。本棚がただの収納家具ではなく、空間デザインの一部として機能することで、住まい全体に特別な雰囲気を加えています。吹き抜けや回廊といった大胆な設計要素と組み合わせることで、日常生活に非日常的な要素が取り入れられ、住まい手にとって新鮮で魅力的な体験を提供します。
この位置から階下を見下ろすと先の書斎の様子がガラス越しに見える立体的な室内です。非日常的とも言えるこの白い室内でシーリングファン、観葉植物と共に空間を異国情緒あふれる雰囲気が漂っています。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。