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A5版コミック本の収納に 壁一面のA5判本棚 奥行180mm / Shelf

鎌倉市の高台にある綺麗な新築住宅にお住まいのお客様です。「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」2台をそれぞれ1階のリビングおよび2階の奥様の書斎に、「Shelf デスク付き本棚」1台を2階のご主人の書斎に設置いただきました。

A5版本棚による壁面収納

1階の、リビングと二間続きの部屋には膨大な量のCDを収納するCDラックとマルゲリータのA5判の本棚が置かれていて、リビングに設置してあるAV装置のストレージ的な機能を担います。縦すべり出し窓が2面並んだ壁面に直行する壁の一面に、「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を設置していただきました。右端の列の上部はカット加工を施し、24時間換気のための換気扇をよける形に加工してあります。平面的な剛性を確保するために通常は本棚の4隅に配するブレース材はカットした部分をよけて上から4段目に入れてあります。床から天井までに収まる高さに加工してあるためこの本棚は縦10コマ×横5コマとなりこの壁面いっぱいを覆う造り付け家具のような姿にまります。

A5判の書籍は教科書や単行本、コミック本によく見られるサイズで縦210mm148mmのためこの本棚の奥行き180mmは、A5判の書籍を収納するのに最適なサイズです。一般的な本棚は、奥行きが250mmほどあるものが多いとされていますが、A5判の本やA6判の文庫本など小型の本を250mmの本棚に収納すると棚板の前の部分に空隙が生じ、自然とそこにちょっとしたモノが置かれがちになります。それはそれで便利なのですが蔵書が雑然とした小物たちの奥に隠れた状態になってしまい、本棚全体の印象が雑然としてしまうことになりかねません。

マルゲリータの奥行き180mmの薄型の本棚は、比較的小型の書籍を壁面いっぱいに収納するのに適しています。本件でも、シリーズのコミック本、文庫本、単行本などが、それぞれのセルを活用して分類されて一列に整然と収められています。一冊一冊の背表紙がよく見えて、ワンアクションで取り出すことのできる、機能的な壁面収納となっています。

A5版本棚によるCD壁面収納

またマルゲリータの本棚には背板がないため、棚板と蔵書を通して背後の壁面が見えてきます。薄型の本棚ではこの効果がより強く表れて、書籍の背表紙が壁を覆っているにもかかわらず、全体としては抜け感のあるリズミカルで軽やかな印象になります。コミック本の背表紙は、ステムの太い文字、原色を多用した配色などが使われどちらかというと一冊でも強烈なインパクトを感じさせられるデザインのものが多いのですが、大量に収集されてシリーズとして並ぶと不思議な統一感のある色面が見えてきます。本の背は縦に長くほぼ同形の矩形ですが、このパターンが横に繰り返されていくつかの色彩ブロックを形成します。そして壁面に立ち上がった色彩ブロックによるタペストリー状の景観の上に本棚の棚板の見付による格子柄が落とし込まれていきます。

コミック本を大人買いして部屋の壁に並べる時の世界地図を繰り広げるかのような高揚感は本件の写真からも伝わってきます。これこそ本やCDを手元に置く醍醐味の一つだと言えるでしょう。本件では、ちょうど目の高さにあたるセルに、ソフビのキャラクター人形のためのディスプレイスペースを作ってセルの密度にコントラストをつけて展開しているのも印象的です。

A5版本棚による壁面コミック本収納

綺麗に整頓されているワークスペースの反対側の壁一面に縦10コマ×7コマの「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」が置かれています。床から天井までをフルに使って壁一面に広がるグリッド線で区切られた空間にコミック本のコレクションが垂直に積み上がっている様子は圧巻です。棚板の見付の細い線とコミック本の背表紙の厚みはほぼ似たサイズです。本件では、イレギュラーな形状のモノや横にして水平に積み上げて収納したセルを本棚の端の方に寄せてあるためにこの棚板のラインの組み合わせがより一層強い効果を生み出しています。本棚の4隅に置かれたブレース材が描く斜線は、マンガの集中線のような効果を発揮し上から4段目の赤とオレンジ色の背表紙が並ぶセルをフォーカルポイントに、本棚全体のエネルギーが中心に集まっていくかのような視線の錯覚すら感じさせています。

A5版本棚による壁面コミック本収納

一番下の段は右側の2コマ以外にはモノが置かれていません。壁と床の境目の巾木も見えているので、足元の視界の軽やかな印象がより強調されています。棚の背面には巾木の厚みをかわすカットが施されていますので、本棚は背後の壁に沿って設置され、右側の壁との間にはわずかな隙間ができています。

将来的にコレクションが充実してくると、この段への収納も増えてくる可能性がありますが、これほどのスペースが壁面収納として未使用で残っている状態です。さらに最上段と上から2段目のスペースにも、活用の余地がたっぷりあるように見えます。

壁一面のコミック本棚

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