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精密工場の資料棚に 壁一面の本棚 奥行350mm / Shelf

群馬県伊勢崎市にある(株)日本デント様の技工所と社員食堂に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」および「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を導入していただきました。

まずは技工所の様子です。ここは、最新設備を用いた大規模な歯科技工所で、歯科技工に必要な材料の棚として壁一面の本棚をお使いいただいています。

この壁面には「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」縦7コマ×横7コマの本棚を2台並べて設置していただきました。本件では最下段の棚板を外してあり、この部分では直接床の上に置かれています。最上段の天板の上の部分では、縦板は横板からわずかにはみ出す長さで切り揃えられて縦横の棚板が嵌合されています。背後の壁の縦板の先端にぴったりとかかる高さに角材を取り付けて、本棚が前方向へと転倒する動きを押さえています。床に直接モノを置くセルが14コマ、ブレース材が入って斜めに区切られたセルが8コマ、それ以外の同じ容積セルが76コマ、合計98コマのセルが整然と並んでいます。垂直に立ち上がる大容量の壁面収納です。

本件では奥行き350mmの本棚専用のアクセサリーが多数導入されています。「A4書類収納引き出し2段」が8台、「A4書類収納用引き出し4段」が4台、「CD収納用引き出し」と「ファイルボックス4列」がそれぞれ1台、「仕切り板」が2台お使いいただいており、これらはセルに嵌めて使用するカセット式のオプションツールです。

引き出しがずらりと並んだエリアは「見せない収納」となっています。引き出しはそれぞれの前板に指をかけるための穴が1つずつ穿たれているシンプルなデザインで、引き出しに納めたモノの形状は視界から遮られてこのエリアのビジュアルはソリッドに整えられます。いくつかの引き出しにはコンテンツを示すインデックスが貼られています。

多くのスタッフが資材を共有しながら働く技工所において、資材置き場を常に整理整頓された状態に保つことは業務遂行上の基本中の基本です。壁面に本棚と引き出しを使った整理と整頓のための環境が形成されています。ここは、モノが散乱した状態や不適切な混在が発生する事態を防止するためのインフラ装置として重要な働きを果たしています。下から4段目、5段目にはブランクになっているセルがあります。必要なモノを収納場所から取り出す際に、手に持った用材を一時的に置いたり運び出すために重ね直したりする際に使える便利なスペースになっています。

こちらの壁面には「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」縦5コマ×横7コマの本棚を設置していただいています。天井近くにある窓の下の空間を生かし、高さ1,720mmの整理棚としてお使いいただいています。ロールスクリーンを通した間接光を含んだ白い壁面が見えて、室内には明るさが取り込まれています。本棚の最上段は、立った時の目の位置ほどの高さです。この段には天板がないので、少し大きな梱包材や大型の書籍などが置かれています。下の段では、セルごとに、段ボール1つ、機材1つなどが独立して置かれるシンプルな配置になっていて、出し入れしやすく見た目にもすっきりとした状態が保たれています。向かって左の2列には、書類用の封筒やカタログやファイルなどが集中保管されています。奥行き350mmの本棚のセルには、A4サイズの書類を収納するための大型ファイルも収納することができます。棚板が短いスパンで嵌合されているために荷重に強く、たわみを生じることがほとんどありませんので、大型の図鑑、分厚い辞書、重い紙が詰まった書類ケースなどの収納に適しています。

この壁面には「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」縦7コマ×横7コマが設置されています。2,400mmの背の高い本棚は縦板と横板を嵌合して形成された等間隔のグリッドとして大きな壁面に立ち上がり、その中に薄い立方体のパッケージがグリッドに沿って大量に整然と積み上げられています。

本件では、上から3段目、4段目、5段目の棚と、下から2段目の右から3番目のセルの内側が上下に仕切られています。セルの側板に水平に細い受け桟を取り付けて、その上に薄い棚板を置きセルを上下2つに分ける仕切りが作られています。ここには薄い小型の箱に入った大量の資材が収納されています。この資材を整理分類し、出し入れし、ストック在庫量を把握するためには、浅めの棚を使って程よい高さに積み上げると効率が上がります。セル内の棚の高さを通常の半分にすることで、パッケージを小さくグルーピングできているので、オープンストック棚はさらに使いやすそうになっています。ストック棚の目的と実際の使い勝手に合わせてDIYで増設していただきました。

マルゲリータの本棚の平面方向の強靭さは、本棚の四隅に配されたブレース材によって確保されています。このため背板で支える必要がなく、本棚を透かしてその背後が見える構造になっています。明るい色の木製の棚板に乳白色の光が反射して、壁面全体が柔らかな光と陰を含み、同時に資材の背後に巾木や壁面が見えてくるので、本棚によって視覚的な軽みも演出されます。本棚は、等間隔のグリッド線で仕切られています。棚板の見付の細いラインで描かれた格子模様は障子の桟のような外観を壁面に浮かび上がらせて、そこに置かれた様々なコンテンツによる雑多なシルエットを均一にまとめ、沈静化させています。本棚の導入によって、効率的な収納が実現されると同時に、集中力を妨げないような視覚的に整った環境もまた、作りだされています。


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