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仕事場兼住居の壁面に壁一面の本棚奥行250mm / Shelf

2013/9/17

お客様よりいただいた「Shelf 壁一面の本棚奥行250mm」のお写真を紹介します。

港区のマンションの一室を仕事場としてお使いです。そこに「Shelf 壁一面の本棚奥行250mm」縦5コマ×横７コマタイプを設置していただきました。縦板の上端をカットして高さを調整し、床から梁下までの壁面に本棚が納まっています。梁の中央部分にはエアコンの室内機が設置されています。本棚とその中央に置かれた時計とエアコンと天井灯が一直線に並んでいて、このゾーンにシンメトリーでバランスが取れた空間が形成されて、仕事場にふさわしい安定感を作っています。

本棚に対して垂直に構える位置に、大きめのワークテーブルが置かれています。ワークテーブルの上に資料を大きく広げることもできますし、ミーティングや作業の場としてもお使いいただくことができます。

マルゲリータの本棚は、縦板と横板にそれぞれ切り込みを入れて相互に嵌合させて組み立てられています。四隅のセルにはブレース材を設置して本棚の平面方向への剛性を確保していますので背板をつける必要がなく、棚板やそこに納められた書籍などを透かして背後の壁が見える構造になっています。側板と横板とは最小限のボルトで止められて、両脇から締め付けられるようにして固定されています。それぞれの棚板が短いスパンで固定されているので、棚板は荷重に強く、１コマあたりの耐荷重は約30kgあります。重いコンテンツを載せても棚板にたわみが生じることはほとんどありません。背後には標準仕様で巾木よけのカットが施されていますから、壁に沿わせて設置することが可能です。

250mmの奥行きは、本棚としてはいわゆる一般的なサイズです。セルの内側の有効寸法は幅325×奥行250mm、最上下段を除くセルの高さは335mmあって、A4判より少し大きなサイズのコンテンツを収納することができます。ビジネスシーンの書類はそのほとんどがA4サイズを基準とした規格なので、これらを整理保管するためのファイルなども納められるサイズです。

最下段には棚板がありません。収納するモノを直接フローリングの上に置いてお使いいただくデザインで、有効高は他の段よりも少し高く400mmあります。歩く時の爪先や椅子の脚などが最下段に納めたコンテンツに頻繁にぶつかってしまうようなことがなければ、本件のように250mmよりも少し外にはみ出して置かれていても問題はありません。

この本棚は仕事場の壁面に置かれています。写真をよく見ると、このお部屋には執務用のデスクが２台設置されていて、いずれも窓を右側にして、本棚の方向を向いて座るように設置されています。右側のデスクに向かって座るとパソコンの画面の先に本棚があり、左側のデスクならば右前方に本棚が見える位置です。

本棚には、最上段の両脇にスピーカー、その下の段の真ん中には時計が、その他のセルには写真や細々としたオブジェクトなどが置かれ、それ以外のセルには書籍が納められています。ブレース材の下の斜めの空間にも書籍が収納されています。本棚の上方の段には比較的小型の書籍が、下の段には大型の書籍が並べられていて、いずれのセルも過剰な密度にはなっていない、重心の安定した配置です。壁全体を俯瞰すると本棚に書籍が大量に並べられていて、その背表紙でカラフルな色面が形成されているように見えます。右側の窓から入る光が本棚に映り、厚さ15mmの棚板の見付がグリッド状のハイライトになり、本棚の最前面に出てきています。このグリッド線によって壁面のビジュアルが統合されて、機能と美しさを備えた壁面収納ゾーンへと進化しています。

本棚の反対側の壁面にはキッチンがあります。そのキッチンに向かって左側のスペースはコンロです。この部屋では水廻りは使いますが火は使わないので、換気扇の下のコンロを完全に塞ぎ、そこに「BLC 本の収納ボックス（BLC-12）」を２段重ねて設置して、作業用の本棚としてお使いいただいています。「BLC 本の収納ボックス（BLC-12）」とコンロを隠してできたスペースとが適したサイズであったため、絶好の収納スペースとなりました。

「BLC」はビー玉を使って上下に積み重ねられる収納ボックスのシリーズです。2001年の発売当初より基本モデュールは変わっていません。シリーズ名は「ビー玉を使ってレゴの様に積み重ねることのできるキューブ」の頭文字です。「BLC-12」のサイズは幅536×奥行き363×高さ356mmで、A4サイズより少し大きめの本や雑誌、LPレコードなどを収納することが可能です。本件ではそれぞれのボックスの中にファイルボックスを納めて、相当な分量の書類をクリアファイルでグルーピングして収納しています。このような薄いファイルやパンフレットなどは、うっかり平積みに重ねてしまうと極めて取り出しづらい堆積となってしまいがちなのですが、こうして立てて並べることで時系列の地層から解放されて、探索も出し入れもしやすい状態で収納することが可能になります。