静かな住宅街のマンションにお住いのお客様のマルゲリータ使用例です。自転車が飾ってある寝室の向かいの壁に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を2台並べて壁一面にお使いいただいてます。
左側の本棚は縦7コマ×横5コマ、向かって右側の本棚は縦7コマ×横6コマとなっていますが、この空間に2台の本棚を隙間なく収めるためには本棚の幅を調整する必要があったので、右側の本棚で列の数を減らし、さらに左右両端の列の横幅を狭く加工したものです。両脇を壁に挟まれるようにして囲まれたスペースに据えつけられたので、通常は四隅のセルに置くブレース材を設置することなく全てのセルをそのまま収納のために活用していただいています。
部屋の入り口にはコンソールデスクが本棚と直交する位置に置かれていて、壁に向かって着席することで静謐な視界を得られるようになっています。本棚の向かい側にはベッドが設置され、そのベッドの上の壁には自転車がハンギングされています。大きな窓から外光がふんだんに入る明るい室内に、動と静の要素がダイナミックに対峙しています。
もう一つの寝室にも同じくアクセントウォールを背景に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」が置かれています。こちらは両側に特注で横2コマの本棚を配置し、その合間に本棚と同じ奥行でワークデスクを製作してセットしました。「Tavola コンソールデスク」をベースにしています。奥まった位置にあるアクセントウォールとの対比が白い壁との中間色になる壁面収納と相まって落ち着いた構成になっています。
左側の本棚は縦5コマ×横2コマで、本棚の上部に設置されているエアコンの室内機とドレンホースを避けるために最上段の棚の高さをカットしてあります。向かって右側の本棚は縦7コマ×横2コマの本棚で、本棚の上部の梁の高さに合わせて調整されています。内側の棚板は相互に嵌合させて組み立てられ、横材と両端の縦材とは最小限のボルトで締め付ける形で固定されています。ボルトの頭が並ぶ様子は本棚のサイド面のアクセントになっています。
本件のように本棚の横幅が狭い場合には、ブレース材を配する代わりに背板を設置することで収納スペースを確保しながら水平方向への強度を確保することができます。
両脇の本棚の下から３枚目の棚板の高さに合わせて、本棚と同じ奥行きのワークデスクが設置されています。デスクは「Tavola コンソールデスク」をベースにして制作されました。この結果、寝室の奥まった一角にはビジネスホテルのようなシンプルで合理的なワークスペースが備わりました。
「Tavola コンソールデスク」は天然木無垢集成材による頑丈な天板と、構造的に成立可能なサイズにまで細くしたデスクの脚によって構成されたミニマルなデザインのコンソールデスクです。その細い脚部は天板の下の暗いゾーンにあって存在感を潜め、天板が宙に浮いているかのようなスタイリッシュな印象を作り出しています。
この部屋は奥まった位置にあるマスタード色のアクセントウォールと白い壁との対比がおしゃれなコントラストを作っていますが、壁面収納として設置した本棚の無塗装の木材の色合いがアクセントウォールと壁と天井との中間の色調になっていて、部屋全体に優しいグラデーションが生まれ、落ち着いた雰囲気をもたらしています。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
ダイニングテーブル、コンソールデスクを中心にしたシリーズ。座卓、文机も。