前回に引き続き、TV番組制作会社ぷろぺらさんでの設置事例です。
→ 前回の事例（設置当初から２年経過した様子：file136）
→ 前回の事例（設置から６年経過した1階のオフィスの様子：file247）
渋谷のオフィスに「Shelf カウンター付き本棚」「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」などを導入いただいているぷろぺら様ですが、テレビ局の仕事の関連でお台場にそれ専用のサテライトオフィスを設けられ、そちらに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」および「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm ロータイプ キャスターベースセット」「Tavola ダイニングテーブル」を納入させていただきました。
オフィスの壁面に本棚を2台、並べて配置しました。左側は「縦7コマ×横5コマ」の本棚、右側は「縦7コマ×横7コマ」の本棚です。奥行き350mmの本棚が壁一面に立ち上がり、オフィスの機能を支える大きな壁面収納になっています。本棚の上部は梁下に合わせて高さをカットされています。
壁一面の本棚の反対側の壁面には「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm ロータイプ キャスターベースセット」を設置していただきました。こちらも全貌は見えていませんが、縦3コマ×横7コマの本棚です。壁一面の本棚と同じサイズのセルで構成された奥行き350mmある容量の大きな収納スペースです。本棚の上はセルに入りきらないサイズの荷物を積み上げるエリアとしてお使いになっています。
マルゲリータの本棚は縦板と横板を短いスパンで嵌合させて組み立てられており、セルに重いコンテンツを格納しても棚板のたわみがほとんど生じない構造になっています。また、導入していただいた本棚はいずれも奥行き350mmで全てのセルは同じ大きさです。コンテンツの出し入れに関するアクションは同じサイズに規定されているため、使い勝手を一定のリズム感で揃えることが可能になります。
壁一面の本棚の最上段と2段目の棚でそれぞれのセルに収められたコンテンツは、一定のルールで揃えられています。番組ひとつずつ、一回の収録ごとのまとまり、といったような保管のルールが定められていて、時系列によってアーカイヴを作っていくような使い勝手を工夫されています。大勢のスタッフが共有で使うスペースでは誰もが直感的に使用できる単純明快なルールに基づいた収納が有効です。マルゲリータの本棚が作り出すシンプルなグリッド状の収納スペースは、大量のコンテンツを取り扱うオフィスワークの基礎を支えています。
渋谷のオフィスで活用されている専用アクセサリーを、このサテライトオフィスでも導入していただいています。下段２段目のセルには「ファイルボックス1列」がずらりと並びこの段だけは「見せない収納」になっています。本棚全体に未使用のエリアが多いため、オフィス全体としてはすっきりした印象になっていますが、ファイルボックスが一列に並ぶファサードは本棚全体の視覚的な重心を下げて今後も整った環境が保たれていく様に見えます。また、渋谷のオフィスで目に馴染みのある、IKEAのケースもサテライトオフィスに持ち込まれ、オフィスの雰囲気が引き継がれています。
ダイニングテーブルをワークデスクとして使う
オフィスの中央には「Tavola ダイニングテーブル」がワークデスクとして設置されています。このテーブルに向かって、多い日は6名のスタッフが作業を行います。撮影の日には、3名の方がノートパソコンを使ってお仕事をされていました。
「Tavola ダイニングテーブル」は、天板と柱脚板そして桁の３つの面が互いに直行し、それぞれがXYZ軸の面となって剛性を保つシンプルな構成です。他の要素が極力排除された天板の機能はワークデスクとして最適ですが、大きな家具の木の温もりはオフィスに心なごむ快さももたらしています。
本棚と直行する窓際に置かれているのは「cavalletto 障子スクリーン」です。
左側が縦格子４連（PRT-02V-Q）,向かって右側は横格子４連（PRT-02H-Q）です。楢材のフレームに破れないワーロン紙を使用しており、自然光を柔らかく通して眩しすぎる直接光を和らげます。窓にはブラインドも設置されていますが、ブラインドの羽根の角度調整や風に煽られる煩わしさは衝立によって軽減されます。本棚と衝立は、どちらも水平線と垂直線で構成され、障子の桟のようなビジュアルになっています。和風なテイストを持ちつつ、寡黙で機能的でもある、クリエイティブなオフィスにふさわしい内装が出来上がっています。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
ダイニングテーブル、コンソールデスクを中心にしたシリーズ。座卓、文机も。
ダークブラウンのフレームで展開するコートハンガー、シェルフ、ミラー、屏風型パーティションも。