千葉県のマンションにお住まいのお客様。
L字型の広いリビングの一角には、「Shelf カウンター付き本棚」が配置されています。この本棚は、小さなお子様が就学前から自然に読み書きに慣れるよう、リビング学習を通じてご両親とお子様が共有するためのものです。学習机はソファの背後に置かれており、リビングから見るとソファの背後に壁面収納があるように見えます。この絶妙なレイアウトが、この空間の大きな特徴となっています。
可動式の間仕切りを閉じればリビングから独立した部屋になりますが、ここでは間仕切りを開けた状態で使用しています。黒い大きなファブリックのソファ越しに見る壁面収納は、一見するとお子さんの学習机があるとは思えない見え方になっています。ソファを超えて初めて、その一部が学習机であることが分かる構成です。カウンター付き本棚のカウンター部分は4コマ分の幅にして、そこをお子様のスペースとしてお使いいただいています。これにより、小さなお子様が就学前から自然に読み書きに慣れる環境が整っています。ご両親とお子様の共有本棚として機能し、それ以外の部分は通常の本棚としてご利用いただいています。そのため、ソファ越しにはリビングに置かれた壁面収納として見えます。
雛人形を飾る
実は雛人形を飾るのに非常によいサイズであったことが分かりました。現代の住宅事情では雛祭りの祭壇を用意するのは殆どどのご家庭でも行われません。デフォルメされた小さなものを飾ったりガラスケースに入ったやはり小さな人形が飾られているのはよく見受けます。しかしこの奥行350mmのセルに入れられた雛人形の飾り方には品があり、また場所もとらなく直ぐに仕舞えるというメリットもあります。グリッド状に切られたスペースに充てがわれた姿が日本的な様で無国籍な印象も与えます。雛人形が全てグリッドを埋め尽くしてもと思いました。
これはあくまで想像ですが、一般的に雛人形はセットとして販売されており、一部だけを飾ることは通常ありません。ここに飾られているお内裏様とお雛様もセットの一部と考えると、このご家庭には本格的な雛人形のセットがあるはずです。しかし、スペースの制約や手間を考えると、こうしてコンパクトに飾ることは現代的で理にかなった解決方法です。女の子のための雛祭りを忘れていないという意思表示も兼ねており、スマートな選択と言えます。
この部屋の撮影は3月、ちょうど雛祭りの時期であり、4月からの新入学を控えたお子様と家族の準備期間とも重なっています。
ランドセルが入る
奥行350mmの本棚のセルにはランドセルがぴったりと収まります。ランドセルの収納は意外と難しく、一般的には壁にフックを付けて掛けたり、椅子の背に掛けたりする方法が取られますが、ここでは本棚に収納されています。これにより、入学を楽しみにしている様子が伝わってきます。
専用カセット
「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」をはじめ、シリーズ内奥行350mmでは見せない収納のための「専用カセット」を用意しています。インナーボックスや引き出し収納、仕切り板など様々な用途に合わせています。日用品、雑貨、文具等の細々としたものの収納、ファイル類の収納に見せない収納としてお使いいただけます。
見せない収納
日用品、雑貨、文具等の細々としたもの更にはファイル類などは積み重ねることが難しいためスペースはとるもののその見た目はあまりきれいなものではありません。専用カセットを使う事によりそれらを表面からは隠し見せない収納としてお使いいただけます。またそれにより同一本棚内でお使いいただくことにより見せる収納と見せない収納の共存が可能です。
位置を変えられる場所を変えられる
専用カセットは350mm奥行の本棚のセルに基本的には嵌めるだけの作りです。本棚内のコマのレイアウトを変えたいときにはそのまま入れた時と反対の動きでカセットを取り出しあらたな場所に移し替えることが出来ます。
このように学習机そのものはソファの背後に置かれリビングからは家族共有の壁面収納に見えます。雛人形などの季節ごとの品も飾られ静かに家族の共有ボードとして存在します。同時にお子さんの学習机も共有されていますがその周囲に子供っぽさが全く感じられない大人びた構成になっています。大人の中にありながら入学を静かに心待ちにされているお子様の姿が印象的です。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。