アーティスト、アパレルに関する商品の企画、販売をされているオフィスのワークスペースに「Shelf カウンター付き本棚 奥行350mm」、「Storage Cart キャスター付き収納カート ミドルタイプ」を導入いただきました。
コンパクトなワークスペース
このオフィスのワークスペースの両側にそれぞれ背を向けて計4台のカスタマイズされた「Shelf カウンター付き本棚」が2台ずつ配置されています。このカウンター付き本棚には机上面に開口部をそれぞれ2つずつ設けそれぞれが開口部に向かう形で座り、PCを置かれたり、単純に作業面を広くしたりスタッフそれぞれが自分が使いやすい様に考えてお使いいただいています。
またカウンター面の机下には机下収納として「Storage Cart キャスター付き収納カート ミドルタイプ」を配置、可動型の収納としてお使いいただいています。このカートの天板には、書類や小物を置くことができ、カウンター上の作業スペースを広く使うのに役立ちます。
さらに、2列のカウンター付き本棚に挟まれたスペースには大きな作業台が配置されており、振り返って作業ができるようになっています。商品の企画や販売の性質上、個人でPCを使用したり、広めのワークデスクで作業したり、手の届く範囲に資料を置いたりすることが求められます。そうした点で、このコンパクトな構成は非常に使いやすい環境を提供しています。
このカウンター付き本棚は、デフォルトでは背板がなく、向こう側が見える構造になっています。そのため、背後に窓がある場合、本棚のコマがそのまま抜ける形で繋がります。
一方、反対側のカウンター付き本棚は、オーダーで背板が施工されており、向こう側が見えない間仕切り壁としても機能しています。これは、カウンター付き本棚の本来の用途に加えた新たな使い方です。
移動式収納カート
「Storage Cart(ストレージカート)」は、機内サービス用のワゴンをヒントに開発された移動式収納カートです。このオフィスでは、デスク下収納としてカウンターの下に収納され、必要に応じて引き出されます。コンパクトながら収納力があり、使いやすく、部屋をすっきりと見せる「見せない収納」を実現するプロダクトです。
構造躯体
ここで言う構造躯体とはコンクリートを指します。しかし、一般的に言われる「コンクリート打ち放し」とは少し異なります。通常のコンクリート打ち放しは、仕上げ面を美しく見せるために型枠の仕様、ホームタイの配置、コンクリート打設時のコンディションなどに細心の注意を払います。一方で、天井を外した状態でのコンクリート打ち放しは、仕上がり面に対するケアがほとんどなく、寸法と強度さえ守られていれば良いとされています。このため、天井裏に隠蔽されている設備配管や配線も見た目を気にせず施工されます。施工中に残された墨もそのままです。俗に、一般的なコンクリート打ち放しに対して、このタイプは「コンクリートやりっ放し」と呼ばれることもあります。
しかし、その飾らないコンクリート面は、人為的な工作が少ない分、自然に対峙するかのような落ち着いた印象を与えます。この新しいオフィスに移転し、新しい環境で新たな気持ちで仕事に取り組んでいます。
この画像からカウンター付き本棚に背板を取り付け間仕切り壁併用としてお使いいただいている様子が分かります。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
機内サービス用ワゴンを模して開発されたキャスター付き収納。移動、配置が容易。
SERIES13
小規模オフィス
このシリーズではオフィスにおいてマルゲリータの家具を使った際の考え方、レイアウトなどを紹介しています