大阪府箕面市の別荘地の様な自然の中にある戸建て住宅の一室、ピアニスト丸山耕路様の音楽室に上段を「Shelf壁一面の本棚250mm」、下段の2段を「Shelf壁一面の本棚350mm」を組み合わせた特注の壁面収納を設置いただきました。更にトール型のスピーカーを両側に据えたオーディオ機器も配置して音楽一色で埋まった壁面を構成されています。クラシック音楽のスコア、音楽関連の書籍をその一面に集積しSTEINWAY(スタインウェイ)の置かれた広い音楽室を見渡します。

防音仕様の施された室内の本棚には楽譜、LPレコード、CD、音響機器が納められ、2台のグランドピアノと合わせ音楽室の壁面を形どっています。

楽譜関連が収められたその壁面収納の前面は広く空いているので見渡しもよく必要な楽譜や書物が直ぐに見つかります。広さゆえの大きなメリットです。思う存分ピアノの弾ける恵まれた環境です。


アナログレコードプレイヤーはそのアンプ類と併せ2コマ分のスペースを空けています。その上部もそのまま本棚としてお使いになるため補強用の桁を渡しその上部の荷重を担っています。
上下で奥行の違う本棚を組み合わせその差分が小さなカウンターとなりそこにちょっとした文具や日用品などを置かれています。


この手首のレプリカはシューベルトのものだそうです。




この新しいお住いはピアノのために作られた住宅と言っても過言ではありません。この住宅の平面計画の中心は1階のこの音楽室です。また音楽室が出来上がった後にピアノを搬入することになるのですがピアノを横にしないでストレートに運び込むために玄関からこの音楽室まではストレートに通じる形になっています。



2台のグランドピアノはこの壁面収納と反対側のアクセントウォールに挟まれています。
吸音効果を兼ねたアクセントウォールは音楽室が奥に抜けるような重い色彩で作られ部屋に入ってピアノに向かう際にまるで暗闇に向かっていくかのような独特な空気を感じさせます。更にそれが同時にアイストップにもなり入り口側の壁面収納と対峙しています。
