千葉県の戸建て住宅にお住いのお客様です。そのお住いの一室を「Shelf カウンター+スタンディングデスク付き本棚」と「Shelf カウンター付き本棚」を2台並べてお使いいただいています。
もともとこの部屋は将来的に間仕切りが可能で、別々の部屋になったとしても建築基準法での「居室」の条件は満たしているため入口ドアも2つあり、開口部もそれぞれにあり、電気系統、空調もそれぞれ分離しても使える形になっています。そこを間仕切り壁ではなく壁面収納を使って間仕切ったケースです。
予め2室になることを想定して作られていた部屋なので、通常であればそこに間仕切り壁を新設するだけで部屋を分けることが出来たのですが、その間仕切り壁の両側に壁面収納を設けるよりも、1台の壁面収納を両側から使う事で更に有効に使う事ができます。本件はまさにそれを実現された事例です。目線を仕切りたい部分には「奥行350専用カセット」を使うことでそれが実行され、また奥行のない本は両側から使う事でそこでも有効に作用します。その様に、工事を伴わないだけでなく実際の使い方においても空間を有効に使えるメリットがあります。
こちらの仕切られたもう一方の部屋では、一見カウンター付き本棚のように見える部分に、同じ素材で作られた机が配置されています。将来的にこの机が不要になった場合でも、簡単に取り外すことが可能です。また、机を使用する際には、背後のベッドの端に腰掛けて椅子代わりにするなど、限られた空間を無駄なく活用しています。このように、コンパクトで機能的な設計が施されており、使い勝手の良さが際立っています。部屋全体が効率的にデザインされているため、あらゆるニーズに柔軟に対応できる点が魅力的です。
天井の木製枠
こちらの二室を区切る壁面収納は、天井にある木製枠にL字型金具で固定されています。新築時に設置されたこの木製枠は、将来的に大きな部屋を二室に仕切る選択肢を残すためのものです。今回、その計画が実行されています。木製枠は構造体にしっかりと固定されており、本棚は床に設置されつつ、上部を強固に接合しているため、非常に安定しています。また、本棚自体の奥行きが十分にあるため、L字型金具を取り付けることで、位置を前後に調整することが可能です。これにより、それぞれの部屋のレイアウトを柔軟に計画することができます。
「ペンスタンドショートPS-02」並びに現在は廃盤ですが「フォトフレーム PF-02」をお使いいただいています。
ベッドの端に腰掛けて机に向かうことができます。仕事の合間にすぐにベッドで休むことができ、逆に寝ている時に思いついたアイデアをその場で書き留めることもできるレイアウトです。
将来的な選択肢
またもう一つメリットがあります。本件においても壁面収納はあくまで「置くだけ」なので、仮に将来また部屋を一つに戻す必要が出た場合、部屋のレイアウトを根本的に変える場合、等にフレキシブルに対応できる選択肢を常に残した形になります。当然その時も工事は必要なく置くだけのリフォームを展開することが可能です。
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