都内のマンションにお住いのお客様です。その可動間仕切りを通してリビングに隣接する部屋の壁面に「Shelf 壁一面の本棚奥行350㎜」をL型に2台設置いただきました。
まずは本棚導入前(ビフォー)と本棚導入後(アフター)の様子をスライドショーでご覧ください。
本棚導入以前、コミック本の収納には自作の棚を使用されていました。その自作の棚は、発泡スチロールのブロックに板を積み上げて作られたものでいわば、「積み木」のような形で構成されています。省スペースで効率的な造りでしたが、やはり積み上げる高さに限界があり、収まりきらないコミック本は山積みに、あるいは段ボールに収納されたままという状態でした。
今回はその大量のコミック本の収納を目的としてマルゲリータの壁一面の本棚を採用いただきました。収納量は1つのセルに対して横に約20冊、奥行が350㎜タイプだと3列に収納できるため約60冊のコミック本を収納することができます。全体では横7コマ×縦7コマで約2700冊、横5コマ×縦7コマで1860冊収まることになります。その本棚を2台お使いいただいて、とりあえずは手元にある大量のコミック本はすべて収めることが出来たそうです。しかし、お客様の話では未だ実家に大量のコミック本があるとの事、コミック本に対する収納の葛藤は続きます。

本棚の加工は単純なもので、梁下に収まるよう高さカットが施されています。加えて正面の本棚は、右の梁をかわす加工が施され、その分右側いっぱいに寄せて設置。そうすることで幅5コマの既製サイズの本棚が、左側のクローゼットの開閉スペースを残しつつ収めることが可能になりました。さらにその空間は、開閉スペースとしてだけでなく、本棚の隙間からだけでは伝わりにくい背景のグレーのアクセントウォールをより引き立たせる役割も担っています。部屋はこのアクセントウォールの色に加え、黒系のドアや枠、白系の壁と床の簡素な色調で纏められ、そこに多種多様なコミック本の彩りが加わることで新たな世界を構築しています。









本棚に収められた大量のコミック本の背表紙の並びはさまざまな色の要素が複雑に入り混じった面を形成します。一つのシリーズではそれが完結したアートになっていても、全く異なるシリーズが横に並ぶことによりカオス的な方向に向かいます。しかしその数が多くなればなるほどそれはモザイクの様に全体の中に静かに埋まっていく様にも見えます。大切なコミック本のコレクションが壁面に積み上がった満足感、それを達成するためのツールとしてマルゲリータの本棚をお使いいただいています。










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