都内のマンションにお住いのお客様です。
この住宅は、窓の配置に対する室内のプロポーションの取り方が、大陸的な気配が漂います。リノベーションにより、かつて細かく仕切られていた壁はすべて取り払われ、広々とした一つの空間を作られています。以前は狭く区切られていた各部屋が一体となり、開放感のあるリビングスペースへと生まれ変わっています。
この広々とした室内は、窓面と平行に水平に広がり、自然光が差し込む明るい空間を実現しています。ご夫婦それぞれの書斎スペースが設けられており、それぞれのニーズに合わせた作業環境が整っています。さらに、余ったスペースには快適な寛ぎスペースが用意されており、リラックスできる環境が整っています。
夫婦それぞれの書斎スペースには、マルゲリータの本棚が設置され、書籍や資料の整理がしやすくなっています。本棚はデザイン性と機能性を兼ね備えており、部屋全体の雰囲気を引き締める役割も果たしています。また、書斎スペースのレイアウトは、仕事や趣味に集中できる環境を提供しつつ、室内全体との調和も保たれています。
空間を仕切る大梁が部屋の手前にあり、かつてはその梁を基点に窓面に向かって伸びていた間仕切りの存在が伺い知れます。しかし、天井と床の仕上げからはその痕跡は全く見当たらず、ここでは丁寧なリノベーションの成果が感じられます。さらに、空間を効果的に活用するための家具の選定や配置にも工夫が凝らされているのが分かります。
背の低い本棚で緩やかに仕切る
ご主人の書斎は、「Shelf 壁一面の本棚奥行250mm」と「Shelf ロータイプ本棚」によって囲まれています。壁一面の本棚は背後の壁に沿って配置され、ダイニングのスペースまで続きます。書斎スペースはこの本棚を背後に抱え、窓と反対側にロータイプ本棚を間仕切りとしてご利用いただいています。この構成により、個々のスペースが確保されつつも開放感が損なわれず、書斎ゾーンと他のスペースとの穏やかな仕切りが生まれ、集中力を高める場を作っています。また、ロータイプ本棚はキャスター付きなので、レイアウトを気軽に変えることもでき、その柔軟性も魅力の一つです。
デスクトップではそのデスク面を広く使うため、また同時にモニターを座った際の正面に置くために「Piega CL 卓上ステージ」をお使いいただいています。ここでは画像の様にモニター下部とステージとの間に小型スピーカ、クロックも置かれ使い易い環境を作られています。
アルコーブに配置する
ご主人の書斎の反対側にある「Shelf カウンター付き本棚」は奥様の書斎です。柱と梁によって窪んだスペースにカウンター付き本棚が収まります。アルコーブのサイズに収めるべくオーダーサイズで作られたものです。内容物が入るとコンパクトに纏められた様子が分かります。
本件では本棚の専用オプションの「ファイルボックスA4」、「中の棚」など様々なオプション品をご利用いただいています。収納ボックスはすべてMDFで作られているため、その表層は統一感のあるデザインに纏めることができています。
ご夫婦それぞれが「エルゴヒューマンPRO」や「デュオレストPD」といった人間工学に基づくワークチェアをお使いです。これらのチェアは使いやすさとデザイン性に優れており、考え方がワークスペース全体に反映されているのが分かります。壁一面の本棚もその一環としてお役に立てればと思います。
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