閑静な住宅街にある新しいマンションのリビングルーム、南側の窓に向かいあう形で「Shelf デスク付き本棚」を設置いただきました。 PCモニターの置かれている位置がちょうど開口部脇の小壁になっているためモニターも見やすく落ち着いて仕事が出来る広く静かな書斎です。
デスク付き本棚
マルゲリータで机が付いたタイプの本棚は大きく2種類あり、本棚に向かって座るタイプのものをカウンター付き本棚、本棚を横に据えて腰掛けるタイプをデスク付き本棚とネーミングしています。ここではそのデスク付きタイプの本棚をご利用いただいているお客様のご紹介です。
リビングの壁一面には、縦7コマ×横7コマの床から天井まで広がる壁面収納本棚があります。この本棚の下から3段目の棚板が2列分、前面に伸びてデスクの天板を形成します。本棚とデスクは直角に配置され、南側の窓に向かって幅1200mm、奥行き約630mmの作業スペースが確保されています。座った姿勢の左側に大きな本棚が控え、目の前にはPCモニター越しに広がる窓がある快適なワークスペースです。PCモニターの背後は窓の開口部脇の小壁になっているため、モニターが見やすく、落ち着いて仕事ができる書斎のレイアウトです。
ソファが置かれたリビングと書斎部分は、可動式の間仕切りで仕切られ、仕事中にプライベートな環境を確保するのに便利です。一方で、間仕切りを開けると明るく広々とした空間に戻ります。本棚と机、壁面収納とワークスペースなど異なる機能を持つ家具を一体化することで、それぞれの使い方が補完し合い、全体がコンパクトに収まり、結果として空いたスペースがさらに広く感じられます。
右から2列分の本棚の棚板がデスクとして延長されており、デスクは本棚の一部のように見えます。この奥行きのある部分には文房具やレターラックが収められ、ティーカップも置けるので安全です。これは仕事に集中するための工夫です。在宅勤務に十分なスペースが確保されています。
この本棚は細い棚板のラインが特徴ですが、デスク部分の棚板だけは他の棚板よりも厚くなっています。このわずかな違いが、一本の力強い水平線を作り出し、全体を引き締めています。
壁面収納として活用
本件では「A4書類収納用引き出し4段」の位置が絶妙です。デスクで仕事をされるときに、左手で簡単に取り出せる位置に配置され、書類や郵便物や小さな文房具などの散乱しがちなモノをすっきりと分類して「見せない収納」を実現しています。下段は座っても立っても視線が届きやすい高さにあり、よく使う本や書類の収納に適しています。この段の左端には白いファイルボックスが2つ配置され、見た目を整えています。
天井が高く、壁も広いこの部屋では、本棚が壁全体をカバーしています。本棚の右側には梁の下に隙間があり、そこにはコンセントがあるため、デスク周辺の電気コードを整理するのに最適な位置になっています。本棚の左側の隙間部分には、大きめのストレージボックスが置かれています。最上段の背面は梁に合わせて棚板がカットされていますが、書籍を一列に並べられる奥行きが確保されており、本棚としての機能を十分に果たしています。
デスクに向かい合う窓から差し込む光が、この部屋の魅力です。デスクの白いスチールパイプの足は視界を妨げず、光を取り込んだ空間を作り出します。デスク脇の小さな四本足の卓袱台も、床とその間に光の空間を作り、部屋の足元を明るくして広々と見せる効果があります。
何も置かれていなかった壁に一面の本棚を設置することで、個性的なワークスペースが生まれました。様々なものが置かれている中で、書籍を真っ直ぐに並べることで、棚板の水平線と垂直線が調和し、整然とした印象を与えます。書籍と壁、棚板の間の空間や背表紙と棚板の見付が相乗効果を発揮し、部屋全体に落ち着いた調和の取れた雰囲気を作り出しています。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
SERIES09
書斎
このシリーズではマルゲリータの家具を使用した書斎の考え方、レイアウトなどを実例をもとに紹介しています