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ガラス塗料を施したダイニングテーブル ダイニングテーブル/ Tavola

[No.582] ダイニングテーブルからTVを観る | ダイニングテーブル/ Tavola | マルゲリータ使用例 コンソールデスク シンプル おしゃれ 部屋 インテリア レイアウト

都内のマンションにお住いのお客様です。ダイニングから繋がる細長いリビングに「Tavola ダイニングテーブル スチール脚 口型」と「AbitaStyle(アビタスタイル)Amanda チェア」を導入いただきました。更にダイニングテーブルに合わせてテレビ台として同じ高さの「Tavola コンソールデスク スチール脚」もご利用いただいてます。

ガラス塗料を塗ったダイニングテーブル

AbitaStyle(アビタスタイル)Amanda チェア」はリサイクルレザーを使用した椅子です。このリサイクルレザーの風合いは大変よく、本物の革と比較して全く遜色ないとまで思える素材です。

リサイクルレザーを使った椅子 アマンダ

リサイクルレザー

リサイクルレザーとは天然皮革の端材を集めて樹脂で固めて造られたものです。合成皮革(人造皮革)と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、リサイクルレザーは全く別物です。リサイクルレザーは天然皮革の端材を集めて樹脂で固めて造られたもので、人工素材である合皮とは全く違うものです。

環境先進国であるドイツで開発、製造された環境にやさしい素材です。現代ではイタリア、フランス、スペイン、アメリカ、カナダ等の欧米諸国を中心として生産されています。リサイクルレザーは皮革製品を製造する際に出る革の端材を繊維状に粉砕し、これをラテックス樹脂と混ぜ合わせて固めてシート状に加工したものです。これまでは捨てられてきた革素材をリサイクルした環境対応素材です。40%ほど樹脂等が入っているものの、天然皮革ならではの自然の風合いが感じられます。以下リサイクルレザーの特徴です。

・これまでは廃棄されていた皮革製品の端材をアップサイクルした製品なので環境にやさしい素材です。
・スクエア状のシートで供給されるので、取り都合が良い。
・本物の皮革に近い風合いが楽しめる。
・本皮革と比べて価格が安い。
・表面に型押し、顔料染め加工ができる。
・あくまでも革なので合皮とはその風合いも肌触りも全く異なります。

ヨーロッパでは古くから、動物の皮を革に加工し、靴や鞄、財布等の皮革製品として愛用されてきました。しかし、動物の革はサイズや大きさのばらつきが大きく、部位によっても品質が異なるため、大量生産するには非効率な材料です。革を製品サイズに打ち抜く際に必ず端材が発生しますが、この貴重な端材の有効活用と皮革素材の効率的な大量生産のための研究がヨーロッパにおいて約100年前に始まり現在に至ります。

リサイクルレザーの原産国は、ドイツをはじめとして、イタリア、フランス、スペイン、アメリカ、カナダ等の欧米諸国が中心となっています。日本をはじめとするアジア諸国では現在のところ生産拠点はありません。

木部用ガラス塗料を塗ったダイニングテーブル

このチェアを覆っているリサイクルレザーの背板、座板の輪郭はパイピング加工が施されています。このサイズでのパイピング加工は本革では逆に難しくもっと太いものになってしまいます。また背板の一枚内側に入った箇所は切りっぱなしの加工です。これは本革でももちろん可能ですが合皮ではこうはいきません。その意味ではこの「AbitaStyle(アビタスタイル)Amanda チェア」はリサイクルレザーの特徴を巧みに取り入れながらスタイリッシュなデザインに昇華しています。

バラバラチェアコーディ

一つの大きなテーブルに異なる複数の椅子を置く

一つの大きなダイニングテーブルに異なる複数の椅子を置く、こういった所作をバラバラチェアコーディと言うそうです。その様な行為は古くからあり同一、同色の椅子が並び没個性の無機的な印象が前面に出る並びと比べて、椅子そのものに個性が感じられそこに人が座っていなくても生きた感じのするダイニングの雰囲気が醸しだされます。バラバラチェアコーディは様々な手法がありますが大きく

・形を同一にして色を変える(本件はこのケースです)
・色彩をある程度統一して形を変える

といった手法があります。あとはその中で自分の好きな色系統、あるいは形をある程度まとまったグループにする、それぞれを全く異なったものにする、序列をつける、等、正解と言われるものはありません。しかし、そもそも椅子は自由に動かせ、差し引きも出来るので日常生活の中で常に気にしていくのも楽しみの一つです。
本件はあくまで色の違いだけのコーディですがそれが大きなダイニングテーブルを取り囲むことにより、リサイクルレザーの特徴も生かしながらダイニングそのものをスタイリッシュな空間に昇華させています。

バラバラチェアコーディ

同一形状、同色で椅子を選んだ際には、仮にその必要個数が揃わなかった場合、もしくは一つの決めた色で揃えてみると到着した際のイメージが多少異なって今一つ納得が行かなかった場合、その様なケースが生じることは少なくありません。バラバラチェアコーデではそういったケースが生じないというメリットもあります。すなわち物事を決定することを避けながら、あるいは考えながらゆっくり決めていくという余裕のある動きが取れます。そういう意味でダイニングテーブルに対してそこに座る椅子を選ぶにあたり視野の広い選択が出来るようになります。

リサイクルレザーを使った椅子 アマンダ
ガラス塗料を塗布したコンソールデスクとダイニングテーブル
ガラス塗料を塗布したコンソールデスク
ガラス塗料を塗布したダイニングテーブル

ガラス塗料を塗布したダイニングテーブル

本件のダイニングテーブルにはその表面と四周の木口面にガラス塗料が塗布されています。ガラス塗料は一般的な塗膜を作る塗装とは異なり木材の表面から含侵させて一定の深さまで硬化した結晶体を作る塗装です。塗布自体はウェスに塗料を染み込ませて3工程の塗布で完了します。これまでにない大変優れた塗料です。

ガラス塗料を塗布したダイニングテーブル

ガラス塗料

ガラス塗料は、その表面に塗膜を作るウレタン塗料などとは異なり、木材の繊維に浸み込んで含侵しそこを硬化させる塗料です。それにより、木肌の質感を残したまま水の浸み込みや汚れを防止し、木材の表面にその綺麗な状態を長く保つことが出来る塗料です。その大きな特長は、木の表面に含侵させる塗料であるということ。浸み込んだガラス塗料は木材の繊維や細胞の中で硬化し、水の浸み込みや表面の汚れを防ぎ、木材を保護します。また、ウレタン塗料とは異なり表面に塗膜を作らないので、木材の持つ本来の色味や木肌の表情を変えません。また、木材が持つ本来のツヤと触り心地を保つことができます。また、一般的な塗料に比べ粘度が低くさらさらとした液状です。ウェスに浸み込ませて、表面を撫でるようにして塗るだけでムラ無くきれいに塗ることができます。

ガラス塗料は石英ガラスを液状化した特殊溶剤で、それを塗布することで塗装面にガラス膜を作ることができます。常温施工により各種基材に硬質で密着性に優れたセラミックス膜を形成する常温硬化ガラス型塗料です。この被膜は柔軟性があり紫外線に強く超耐久性を発揮するとともに、不燃性・撥水性・耐透水性・耐薬品性・耐汚染性に優れています。


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