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背面に窓を背負った本棚 Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm

File 631 背後に窓を背負った本棚 – Shelf ロータイプ本棚 – マルゲリータ使用事例

大阪市の戸建て住宅にお住いのお客様です。ダイニングに「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を導入いただきました。

背面に窓がある本棚  逆光を利用したインテリア

逆光を生かしたオブジェクト

奥様がインテリアコーディネートのお仕事をされていることもあって、壁面収納に対する収納方法、オブジェクトの置き方の随所に工夫が見られます。

マルゲリータの本棚は背板がないので背後にある壁面あるいは窓面が見えてきます。ここではそれを利用して背面に窓がある棚の上部には逆光に映えるオブジェクトや観葉植物を配し、下方の背面で通常の壁になっている部分には仕事でお使いになる書籍を中心としていわゆる普通の本棚としての使い方をされておいでです。特にこの上方2段の使い方はさりげないですが、この部屋に対して多くを語っているかの印象を受けます。

背面に窓がある本棚  逆光を利用したインテリア

この部屋の窓は水平方向に細長く平行に2段用意されています。最上段の棚板はその2つの窓に挟まれた細い壁部分にあたり、オブジェクトの背後はそのまま壁になっていてそこには小さめの観葉植物が置かれています。その観葉植物の枝葉が上方に伸びると、そこには上段の窓があり逆光による枝葉を通したシルエットが映えます。

一方その下の段はほぼそのまま背面が開口部になっていて、そこにはガラス系の小物を中心にアレンジがされています。光を通した小さなオブジェクト、窓からの光と観葉植物、また室内にそれとなく広がる鉢植えの植物も心地よく並んでいます。

背面に窓がある本棚  逆光を利用したインテリア

リビングとダイニングはダークグレイの壁で仕切られています。戸建住宅なのでその壁量を確保すべく設けられた壁に見えますが、あえてその壁の色は周囲とは異なる濃いめの色が施されていて、更に天井面、壁面との取り合い箇所は目透かし目地で受け、壁の存在そのものを軽やかに見せる工夫も施されています。

背面に窓がある本棚  逆光を利用したインテリア ポールセン ペンダント照明

背面の窓から差し込む陽光を受けそれを透過させながら呼応する観葉植物の葉、枝の広がりを背景に、食卓の上にはルイスポールセンのペンダント照明が低い位置までおろされ天井から距離を作っています。このポールセンのPH5は照射面にグラデュエーションを作るのと光源が直接目に入らないという点が一般的に強調されていますが、それよりも天井面を照らさずあくまでペンダントの位置から下をぼんやりと明るくするのも大きな特徴の一つです。それによって天井面は室内の反射光だけになるため薄暗くそこにうっすらと闇が作られます。従って照明の位置が低ければ低いほど効果は発揮され独特なトラディショナルな空間が作られます。

背面の窓 観葉植物
背面の窓 ガラス小物

本棚には背板がないためその背後にある壁、窓がそのまま正面に現れます。特にそれが窓であった場合は窓からの陽光が室内からは逆光となりその逆光を通す観葉植物の葉、冬枯れの様な枝の集まりは効果的に映り単体で順光を受けた時とは異なった見え方になります。ガラス系の小物も同様です。透明なものから色がついて順光では光を認識しづらいものも逆光を通すと別の世界がそこに現れます。本件ではそのあたりの繊細な機微を利用した独自の空間を構成されています。

背後に窓を背負った本棚
背後に窓を背負った本棚
背後に窓を背負った本棚

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Shelfシリーズ / 壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

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