大学で教鞭をとる傍らご自身の設計事務所を運営されているお客様です。その設計事務所の資料棚に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2面の壁に設置いただきました。







フィラー板による転倒防止
賃貸住宅にお住いのお客様の場合、多くの方が本棚を固定する際になるべく壁に傷をつけたくないとお考えです。オフィスの場合も同様にお考えをお持ちの方は大勢いらっしゃいます。そこで用意したのが、本棚の縦材の上部と天井との隙間にフィラー板を差し込んで天井目一杯まで持っていくという手法。倒れようとする際に天井に引っかかって倒れにくくするというスタイルです。本棚の最上部に後からフィラー板を挿入して完全な壁一面の本棚にします。




これは何も設計事務所に限った話ではないですが、一昔前の設計事務所は人数分の製図板、打合せスペース、カタログ、資料、成果物としての膨大な図書のスペースが必要で、少人数と言ってもそこそこの面積が必要でした。しかし昨今ではPC、更にはノートPCにより図面は描け、資料はネット、成果物としての出力はPDFへと変わりました。
ワークスペースとして必要な領域が極端に小さくなった事務所は、大きなワークデスクさえあればその殆どの業務が事足りるというところまで来たと言えます。ご紹介する設計事務所も、それをまさに具現するかの如く、小さいスペースと大きなワークデスク、そのデスクは時にはフリーアドレスで使え、また複数人での会議にも使えます、を中心に構えそれを取り囲む様にL字型に本棚を天井目一杯にまで置かれています。
本棚は壁面収納も兼ねそれでも必要な書類、アナログ時代のポジフィルム、資料等が置かれています。作業は専らワークデスクの上でノートPCでされています。


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