ロードバイクが趣味で、ワインも嗜まれ、しかもグラスの表面を保つワイングラスホルダーを取り付けたセルもある、極めて健康的なアーバンライフを楽しんでおられる方の書斎かと思われるこの部屋は、大学工学部で高分子ゲルの研究をされている酒井教授の研究室です。
一方で「Shelf 開口部のある本棚」とその前面に置かれたワークデスクの位置関係、これも通常と変わった点があります。想定している「Shelf 開口部のある本棚」とワークデスクの配置はデスクを本棚側に向かわせ作業面の延長上に開口部があり、例えばそこに大型モニターを置いたり、あるいは作業スペースの延長上でその面を広く使ったり、というのが一般的です。しかし本件では机の向きが反対で本棚を背にしてワークデスクに向かうというレイアウトを取られています。この配置がいわゆる研究室であり複数の学生に向かう形、またその学生達も寛ぎながらソファに座ってミーティング、勉強会が出来る構成です。
もう一点、「Shelf 開口部のある本棚」のその開口部は一般的には前述の様にワークデスクの延長上に構え、そこにモニターが置かれる、あるいはそもそもの部屋の形からその部分を開け窓に連なりながら採光を得るという使われ方が殆どです。しかし本件ではそこに絵が飾られています。そこに絵を飾りながらワークデスクに向かう際の椅子はその正面から少し外してミーティングスペースからも正面に据える配置になっています。
高分子ゲルという学問は物理学や化学と比べて体系化が非常に遅れていて、いまだに言葉でしか説明がつかない混沌とした分野であると言われています。その分野を切り拓いていく研究室の壁面収納としてマルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」をお使いいただいています。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。