部屋の両サイドにワークスペースを構える Shelf カウンター付き本棚

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神奈川県の小高い丘の中腹に建つ戸建て住宅にお住いのお客様です。エントランスからそのまま3枚建ての可動間仕切りを通して入った仕事場兼書斎に「Shelf カウンター付き本棚」「Shelf アンダーカウンター本棚」を導入いただきました。「Shelf カウンター付き本棚」は6コマで製作したものと2コマで製作したものを2台連続させ計8コマ分で壁面を覆っています。一方「Shelf アンダーカウンター本棚」は4コマのものを2台、こちらも計8コマで横に並び、その前面の白い壁を大きく空けてお使いいただいています。

それぞれの8コマの組み合わせは向かい合う形で部屋の両側に置かれその間からは木立が生い茂る自然に面したバルコニーに連なる気持ちのいい環境の仕事場です。

Shelf カウンター付き本棚

この面は「Shelf カウンター付き本棚」の机上面に開口部を設け、というよりワークデスクに連続する机上面は全て解放し、電子工作や細かな作業や電子楽器を使う、サブワークデスク、機材棚、本棚としてお使いいただいています 。

このお客様はワークデスク上の本棚を極力減らして3Dプリンタなどの機材を置けるようにしたいというお考えをお持ちでした。また、この壁面には元々シナ合板の有孔ボードが全面に貼られていましたが、開口部付き本棚の開口部を通しすことにより、決められた範囲の中に乱雑になりがちなコードや工具類を自由な位置に掛けられるようになっています。開口部付きの本棚の開口面を上手に使われています。

さらに、最下段には専用カセット「ファイルボックス1列」にキャスターを付けて、関連するツールを手軽に収納できるようにされています。このようにして、デスク上のスペースが有効に活用され、作業効率が向上しています。有孔ボードによる柔軟な収納と、キャスター付きファイルボックスの導入により、作業環境が整えられ、必要なツールがすぐに取り出せるようになっています。

Shelf アンダーカウンター本棚

2名がゆったりと座りながらPCで作業ができるメインワークデスクとしてご利用いただいています。このデスクは、天板に電源ケーブルなどのケーブルを落とし込むための穴を数カ所設けており、作業中にケーブルが邪魔にならないように工夫されています。デスクの一人分のスペースは4コマからなり、十分な広さを確保しています。

このワークデスクは、広々とした作業スペースを提供するだけでなく、効率的に作業ができるように設計されています。各コマには必要な道具や資料を整理して置けるため、作業中に探し物をする手間が省けます。また、ケーブル落とし用の穴が複数あることで、電源ケーブルやデバイスのケーブルをすっきりとまとめることができ、デスク上を清潔に保つことができます。

さらに、このデスクは2名が同時に作業を行う場合でも、お互いのスペースを侵害することなく快適に作業を続けることができます。広い天板と十分な奥行きがあるため、書類や機材を広げて使うことができ、作業の効率が向上します。また、デスクの構造は安定しており、長時間の作業でも疲れにくい設計になっています。

ガラス塗料を施したワークデスク

この両側のカウンター部の天板は、ラバーウッド集成材で作られており、その表面と四周の木口面には「ガラス塗料」が塗布されています。「ガラス塗料」は、一般的な塗膜を作る塗装とは異なり、木材の表面から含侵させて一定の深さまで硬化した結晶体を作る塗装方法です。これにより、木材の繊維や細胞の中で硬化し、水の浸み込みや表面の汚れを防ぎ、木材を効果的に保護します。

ラバーウッド集成材と「ガラス塗料」の相性は非常に良く、その色合いは本棚のシナ材とも相容れます。「ガラス塗料」は、ウレタン塗料などの表面に塗膜を作る塗料とは大きく異なり、木材の繊維に木肌の質感を残したまま、水の浸み込みや汚れを防ぎます。これにより、表面の状態を長く保つことができるのです。また、「ガラス塗料」は一般的な塗料に比べて粘度が低く、さらさらとした液状です。このため、ウェスに浸み込ませて表面を撫でるように塗るだけで、素人でもムラなくきれいに塗ることができます。この塗装方法は、手軽でありながら、効果的に木材を保護し、美しい仕上がりを実現します。

「ガラス塗料」は石英ガラスを液状化した特殊溶剤で、それを塗布することで塗装面にガラス膜を作ります。常温施工により各種基材に硬質で密着性に優れたセラミックス膜を形成する常温硬化ガラス型塗料です。この被膜は柔軟性があり紫外線に強く超耐久性を発揮するとともに、不燃性・撥水性・耐透水性・耐薬品性・耐汚染性に優れています。

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