「霞が関ナレッジスクエア(KK²)」様は、文部科学省が入居する霞が関コモンゲート内で、交流カフェ「エキスパート倶楽部」を運営されています。このカフェではランチやカフェサービスの提供のほか、ケータリングサービスも行っています。また、イベントやセミナーを開催するためのレンタルスペースとしても利用できる設備が整っています。大都会の中にありながらも、目の前のスクエアを取り込むことで、落ち着いた雰囲気を提供しているお店です。
移動式本棚
この度、「Shelf ロータイプ本棚 移動式」を店内の飾り棚として導入いただきました。この本棚は、店内と外部を穏やかに仕切る役割を果たしており、その設置に際して、全ての棚が壁から少し距離を置いて配置されています。この工夫により、本棚は単なる収納スペースとしてだけでなく、視覚的なアクセントとしても機能しています。
棚には多様な本が並べられており、訪れるお客様に自由に手に取っていただけるようになっています。また、フォトフレームに入れた絵が随所に飾られており、これが店内に温かみと個性を加えています。フォトフレームの選定には、店内の雰囲気に合わせたセンスが感じられ、全体のインテリアデザインと調和しています。
さらに、この移動式本棚は、その柔軟な配置が可能です。イベントやセミナーなどの際には、簡単にレイアウトを変更できるため、多目的に利用できる空間作りをサポートします。これにより、カフェの雰囲気を保ちながら、利用者のニーズに合わせた空間の演出が可能となっています。
ここでは、本棚はすべて壁面から離れた場所に配置されています。そのため、キャスター付きのロータイプ本棚以外の本棚については、床面にアンカーを取り付け、L字型金物でしっかりと固定する方法を採用しています。この配置により、壁から離れた場所でも安定性が保たれ、安全に使用することができます。
キャスター付きの移動式本棚は、自由に移動できるため、イベントやセミナーなどの際に柔軟にレイアウトを変更することが可能です。一方、固定式の本棚は、重たい本や装飾品を安全に収納するための安定した基盤を提供します。これらの本棚は、それぞれの役割を果たしながら、店内の機能性とデザイン性を高めています。
ロータイプ本棚の手前に配置された椅子に座ると、その座った時の目の高さより上は、何の遮るものもなくそのまま外の景色が広がります。一方、目の高さより下の部分は、本棚のフレームに焦点が合うため、そのフレームを通して見る外の世界は、ぼんやりとした背景となります。この視覚的な対比が、実は空間に奥行きを与える効果を生み出しています。
この配置により、視線が自然と遠くの景色と本棚のフレームを行き来するため、空間が広がりを感じさせるようになります。フレーム越しに見える外の景色は、まるで絵画のように静かで穏やかな雰囲気を醸し出し、室内と外部の風景が一体となった独特の調和が生まれます。
また、この配置は、カフェを訪れるお客様にとっても心地よい視覚的体験を提供します。外の景色を楽しみながら、同時に室内のインテリアにも目を向けることができるため、リラックスした時間を共有できます。さらに、外の明るさと室内の落ち着いた色調が対比することで、空間全体がより立体的に感じられ、居心地の良さが増します。
ここからカフェの照明を点燈した室内です。大きなガラスを介して前面のスクエアと視覚的に自然な形で繋がり、ガラス面の窓際の席から一段入った内側の席もオープンな棚に囲まれているため違和感なく連続します。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
SERIES16
ロータイプ本棚
このシリーズではマルゲリータのロータイプ本棚を使用する際の考え方、レイアウトなどを紹介しています
